金沢市議会議員 黒口 啓一郎

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黒口啓一郎・活動レポート

2024年6月議会一般質問③【熱中症対策について】

クーリングシェルターに公民館を加えることはできないか

(黒口)
この夏の熱中症対策についてお尋ねいたします。 直近の情報では、気象庁はこの夏、ラニーニャ現象による猛暑となる可能性があるとしています。 災害級の暑さという表現が毎年聞かれるほど、暑さに備えることが求められていますけれども、環境省は、熱中症警戒アラートの1段上に、熱中症特別警戒アラートを設け運用を開始しました。
本市の熱中症対策としては、市長は提案理由説明で、公共施設の一角に避暑休憩スペースを設けるクーリングシェルターを当初予定から拡充して、市内の図書館など14か所で設置すると述べられました。 私は、この14か所にとどまらず、クーリングシェルターをきめ細かく設けてはどうかと考えます。 立ち寄りやすく各地区に1か所、地域とつながりのある拠点という意味では、公民館をクーリングシェルターに加えることはできないでしょうか。 そこで、まず公民館の利用状況をお尋ねします。

■答弁:教育次長

令和5年度の地区公民館における1館当たりのSDGs学級などの各種事業の各開催事業数は、1日平均で約3回、利用者数は約48人でございました。 それぞれの公民館によって状況は異なりますが、比較的まだ余裕がある館も多いと認識しております。

 

(黒口)
比較的余裕がある公民館の状況というのは分かったわけですけれども、この夏というのは、政府の電気・ガス料金の補助金制度が終了して、今後電気代が値上がりしてきます。能登半島地震で被災して市内のみなし仮設住宅に入居された方々がこの夏多数おられるという、昨年と大きく違う状況もあります。
そういった中では、身近な場所にある各地区の公民館で、空いている部屋、スペースがあれば、猛暑予想の中で、電気代が上がってくる、熱中症リスクへの対応を考えなければいけない、こういうときに、公民館もクーリングシェルターとして備えていくことができないかと思うのですけれども、その検討を求めたいと思いますが、御所見を伺います。

■答弁:市長

クーリングシェルターは、気候変動適応法の改正によって、夏場の高温時に市民が暑さをしのぐことができるよう、今年度から設置するものであります。 実を申しますと、このクーリングシェルターについて、今回の補正予算で事務的に上がってきた際に、もう少しこの半分以下の箇所数で始める予定でありました。 一方で、災害級の暑さとも言われる暑さの中で、開放できるところはもっと進めていったらどうかというような指示もいたしたところで、今回の14か所という箇所数に広がったところでもあります。 こうした中で、まずは、本庁舎や福祉健康センターなどの公共施設の一角で、今年は始めさせていただいた上で、利用状況や効果についての検証をしていきたいというように思います。その結果を踏まえた上で、次年度以降で、公民館のほか民間施設なども含めて、利用者が多いと見込まれるような施設への拡大を検討していきたいと存じます。

 

(黒口)
今後できるだけ広げていくことを視野に入れられて検討されていくということですので、そういったところで、できる限り早く、可能であればこの夏からできるところは少しでも増えていくということを期待して、次の質問をしたいと思います。

 

日陰がない屋外スポーツ施設での熱中症対策について

(黒口)
熱中症対策について、もう一点、屋外での熱中症対策というところをお聞きしたいと思います。テニスとか野球とかサッカーとか、屋外でのスポーツをする方々にとっては、グラウンドやテニスコートとか、そういったところで日陰となる場所の確保が対策の一つと考えられます。日陰によって直射日光や地面からの赤外放射を避けることによって、ひなたと日陰では体感温度が7度違うと言われております。屋根のあるベンチや日よけのひさしとなるものを設置することが熱中症対策につながると考えますけれども、この観点について市長の御所見を伺います。

■答弁:市長

スポーツ活動における熱中症対策につきましては、国や各種スポーツ団体のほうの指針に基づいて、施設管理者から利用者に対して、無理な運動の回避、水分・塩分の補給などを呼びかけております。一方で、スポーツ施設設備に関する国の指針の中で、熱中症対策としての屋根のあるベンチ等の整備は求められておりません。今のところ、それら施設を新たに整備することまでは考えておりませんが、屋外でも安全にスポーツを行える環境を整えるということは大事な視点だと捉えております。今後、熱中症対策に係る国の動向等を注視してまいりたいと存じます。

 

(黒口)
スポーツ施設に限らず、そういった厳しい日差しを遮るようなひさしを設けるとか、そういうのは公共施設はよくあることだと思います。スポーツ施設においても、そういったところを前向きに御検討いただけないかと思いまして、次の質問に移らさせていただきます。

 

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2024年07月08日 19:44

2024年6月議会一般質問④【自治体DX・EBPMの取り組み状況】

「証拠に基づく政策立案」(=EBPM)の本市での取り組み状況は

今後、どの分野に広げていくか

(黒口)
次は、自治体のDXについてです。 1つ目は、官民データの活用によって得られた統計や業務データなどの客観的な証拠--エビデンスに基づいて政策や施策の企画立案が行われることを意味するEBPMについてお伺いいたします。端的に言うと「証拠に基づく政策立案」と言われているものです。本市では政策、施策の中で、数値化した達成目標としてのKPIを耳にすることはある一方、EBPMについては耳にしておりません。
遡ってみますと、議会では、令和元年に一度取り上げられておりました。自治体DXの取組が進展して、データ分析がしやすくなっていくにつれて重視されています。政府も全庁的に推し進めてきています。AIの進化とともに、近年ビッグデータの面でも、これまで収集が困難とされていた様々な情報の取得が可能となったことが背景にあると言われています。そこで、本市の政策や施策の立案において、証拠に基づく政策立案--EBPMについて、現在の取組はどうでしょうか。
この手法がどの程度政策立案で実践されていて、効果に結びついているのか、状況をお聞きいたします。

■答弁:総務局長

本市では、各分野における推進計画を策定する際には、対象となる市民にアンケートを実施するほか、各種統計資料や内閣府の地域経済分析システム--RESAS(リーサス)などを活用し、人口動態や人の流れ、経済情勢等のデータを収集分析するなど、数値的根拠に基づいた施策の企画立案を行ってきたところであります。その意味では、御指摘の証拠に基づく政策立案--EBPMに取り組んでいると考えております。引き続き、施策や予算の重点化などにより、効果的な事業の実施に努めてまいります。

 

(黒口)
この政策立案のメリットですけれども、やっぱりデータの根拠に基づいて判断ができるので、担当者の意思決定や判断スピードが向上すると言われております。また、論理的に考えることで、必然的に成果が出やすい政策が生まれ、確実に成果が出ると分かっている政策のほうが進めやすくて、住民からの理解も得やすいという点も挙げられています。データが可視化されて分析した情報をエビデンス、証拠として示すことで、ここまで説明してきた信頼を高めるというところにつなげることができるものと思うのですけれども、今後の本市の政策、施策の立案にあって、このEBPMを生かす政策というのは、どういった分野に広げていかれるのか、市長の所見をお伺いしたいと思います。

■答弁:市長

EBPM、証拠に基づく政策立案ですけれども、これは全ての分野にもう既に取り入れられていると言っても過言ではないというふうに思っています。証拠に基づいた政策でないと事業として成り立ちませんし、予算の査定も通りません。そういった意味では、分野を問わず、施策の実施は効果が求められ、そして、その立案に対しては、多角的なデータを分析活用して、効果が高められるというようにも考えています。加えて、事業の評価におきましても、客観的なデータからその成果を測るということで、行政への信頼が高まると考えています。全ての分野でEBPMが求められているというように理解しております。一方で、データの質についても求められると考えております。国の基幹統計や本市の統計データなど、既存データの正確性も意識しながら施策立案をすることが肝要と考えております。

 

(黒口)
全ての分野でもう生かされてきているということでありますけれども、他方、今、非常にデータが取得しやすくなり、その蓄積と分析を生かすというところも、他の自治体でも活発なようであります。そういった意味で、EBPMをより質を高める、レベルを上げていくというところでは、そうした他の自治体の動向も探っていきますと、市の職員が、EBPMのために有用なデータを集めて分析できる環境を整えていくという動きが必要なのかなと考えられます。そうした職員向けのデータの共有環境というのは、現在どのように整えられているのでしょうか、また、今後の展望がありましたら併せてお聞かせください。

 

■答弁:総務局長

先進自治体では、政策立案に行政データを活用するため、各基幹業務システムから抽出した情報を統計加工し、可視化された分析用データとして職員間で共有している事例というのがあるということは承知しております。しかし、本市におきましては、必要なデータの洗い出し、データメンテナンス方法の確立などの課題の整理が必要と考えておりまして、まだ実現する段階には至っておりません。その必要性も含めまして、引き続き研究していきたいと思っております。

 

(黒口)
ぜひそのデータ環境、今後整えていくというところは進めていっていただきたいなという期待を持って、次の質問に移ります。

 

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2024年07月08日 19:44

2024年6月議会一般質問④【自治体DX推進・BPMNの取り組み状況】

DX推進へ「業務を見える化する手法」(=BPMN)の取り組み状況は

これまでの成果について

(黒口)
もう一つ、自治体のDXを進めていくに当たって、業務の効率化のために着目されている方法についてお聞きします。ビジネスプロセスモデリング表記法というもので、業務フロー、いわゆる仕事の流れ、これを最初から最後まで分かりやすくモデル化して、一連のこの事業の活動とか情報の流れを図で詳しく表す国際的な表記方法を指しています。BPMNという表現が使われているんですけれども、これをつくることで現状の仕事の進め方が検証できて、デジタルツールを生かした業務効率の向上とか、改善策を検討できるということから、視察したDXを進めている自治体では共通して、これをDXに取りかかるために最初にやることだとポイントに挙げておりました。そのほかのDXに力を入れている自治体の動きを調べていくと、共通してBPMNのスキルを習得しようという動きがあるようなんですけれども、本市としてはこれまでどれくらいこの取組をされてこられたのか、お尋ねいたします。

■答弁:総務局長

業務の見える化につきましては、業務を抜本的に見直し再設計を行うビジネスプロセスリエンジニアリング--BPRというのを実施する上で重要な要素の一つであるというふうに捉えております。本市では、職員研修を通じまして、事務の可視化に関するスキルの向上を目指しているところであります。具体的には、全職員向けのデジタル研修で、BPRの手順などを学ぶ機会を設けておりますほか、昨年度は、希望する職員を募り、より実践的なBPRのワークショップを行う業務改善力向上研修を実施したところでございます。

 

(黒口)
そうした成果が表れてきているということで、そういったデジタルツールの活用が、業務を一層やりやすくする、時間が短くできる、そういったところにつながっていくことを期待しております。

 

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2024年07月08日 19:44

2024年6月議会一般質問⑤【生成AIの活用について】

本市でのchatGPT活用について

(黒口)
もう一点、DXなどに関連するところですけれども、昨年特に話題となった生成AIの活用についてお伺いしたいと思います。 本市での生成AI活用については、昨年話題となったチャットGPTの活用についてというところでお聞きしていきたいと思うのですけれども、昨年度、テスト使用して検証されてきたと聞いておりますが、今年度どんな業務にどのように活用していくのか、具体的にお伺いいたします。

■答弁:総務局長

昨年度、利用を希望する職員を対象にしまして、生成AIの試行利用を実施し、その結果を踏まえまして、使用時の注意点や便利な利用方法などをまとめました生成AI利用ガイドラインというものを3月に作成いたしました。今年度は、7月から全職員を対象としまして、汎用的な事務に利用可能といたしますほか、庁内の財務会計など、いわゆる総務事務におきまして、職員からの問合せにAIが答える仕組みを構築予定でありまして、現在、必要な準備を進めているところでございます。

 

業務効率向上への手応えは

(黒口)
そういったチャットGPTの活用というところですけれども、業務効率の向上というところでは、横須賀市が年間2万2,700時間の業務時間削減ができたという事例をよく聞くんですけれども、本市においては、こうした効果が見込める手応えというのは見通せているのでしょうか。いろいろ取組が示されておりましたが、業務効率の向上とか、作業の軽減というところでは、導入効果が表れているのでしょうか、お伺いいたします。

 

■答弁:総務局長

昨年度の試行利用の結果につきましてアンケート調査を実施しましたところ、利用者の9割が業務の効率化を実感しておりまして、その用途としましては、例えばアイデア出しとか、各種文書の作成とか、エクセル等のマクロコードの作成などにおいて省力化の効果を見込んでおります。今後、先ほど申し上げた総務事務の質疑応答AIというものが稼働すれば、さらに応答する職員の業務時間の削減が図られるというふうに期待しているところでございます。

 

先進自治体との連携について

(黒口)
本市の取組の中でもそういった効果が既に見いだせているということですけれども、この1年の間にチャットGPTの活用などに先んじて動いていた横須賀市をはじめ、生成AI活用の先進自治体というのは、私視察に行ったりした中で、非常にスピード感を持って動いているというところを実感いたしました。こういった生成AI活用の先進自治体に関しては、同じ意識を持つ自治体間で、自治体AI活用マガジンという、自治体間の情報共有をする枠組みができております。現在全国の22の自治体が参加しているわけなんですけれども、オープンな情報発信、交流を重ねて非常に活発に動いているようです。今定例月議会の初日で、市長は健康分野の国際的なネットワークである健康都市連合への加盟に触れられまして、未病対策などに関する先進都市のノウハウを得ながら、新たな施策の展開を図ると述べられました。これは、私そういった生成AI活用とか、DXというところの観点では、同じ意味合いを持つものだと思っていまして、都市間競争が激しさを増す時代の中で、こうした生成AI活用で、先進的な自治体のいわゆる先頭集団に加わってノウハウを得ながら、本市の施策に生かすことがメリットにつながると考えるところなんですけれども、所見をお伺いいたします。

 

■答弁:総務局長

横須賀市が積極的に生成AIの活用に取り組んでいるということは承知しております。全国に先駆けてということで報道でもよく目にしておるところでございます。自治体AI活用マガジンにつきましては、本市も、そのサイトから情報収集を行うなど、参考にさせていただいているところであります。まずは、全庁的な安定運用を目指しているところでありまして、直ちにこれらのグループに参加することは、今考えておりませんが、各自治体の取組を今後も参考にさせていただきながら、本市の取組を進めてまいりたいと考えております。

 

(黒口)
こうした情報をサイトで得られる情報のほかにも、やはりその枠組みの中に入ることによって、実際に経験した職員の方々との情報交換というところもあるのではないかと思います。非常にやはりスピード感を持って、どんどん取り組める自治体は進んでいっている状況ですので、本市も、慎重に見極めるところは確かに重要なんですけれども、どんどん先を行く自治体が、情報交流しながら、よいものを取り入れて進んでいこうという姿勢の中に、ぜひ本市も入っていけるだけの力があると思いますので、そこはぜひ前向きに検討いただけないかと思います。
そうしたDXの推進がまた今年度もより一層進んでいくことを期待いたしまして、私からの質問を終わります。ありがとうございました。

 

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2024年07月08日 19:44

一般質問に登壇します|金沢市議会 6月定例月議会

金沢市議会|6月議会で一般質問します・黒口啓一郎

今週は19日から一般質問が3日間にわたって行われます。

所属する会派からは5人が登壇予定。私も一般質問に臨みます。

任期最初の議会から連続して6回目の登壇となります。

議会は傍聴することができます。詳しくはこちらをご確認ください。

発言通告した一般質問

1.補正予算案について

①被災者生活家電購入助成費

・みなし仮設に入居された被災者世帯を全てフォローできているか

・孤独死防止策について聞く

・市営住宅への震災による入居状況

・今後の課題と対策は

②災害関連歴史的建造物復旧助成費

・復旧により耐震強度はどうなるか

・耐震補強まで後押しをすべきでは

2.防災・減災の見直しについて

・防災アドバイザーの指摘、助言について具体的に聞く

3.熱中症対策について

・クーリングシェルターに公民館を加えることはできないか

・日陰がない屋外スポーツ施設での熱中症対策について

4.自治体DXについて

①「証拠に基づく政策立案」(=EBPM)の本市での取り組み状況は

・今後、どの分野に広げていくか

・行政データの利活用環境について

②DX推進へ「業務を見える化する手法」(=BPMN)の取り組み状況は

・これまでの成果について

5.生成AIの活用について

・本市でのchatGPT活用について

・業務効率向上への手応えは

・先進自治体との連携について

2024年06月17日 13:04

金沢市議会 6月定例月議会がスタート

金沢市議会2024年6月議会初日のコピー

金沢市議会は令和6年度6月定例月議会が6月11日から始まりました。

新たな議長が選出された後、村山市長から6月補正予算案の提案理由説明を受けました。

この補正予算案を審議するため議案調査に入り、議員各自がチェックをしていきます。

19日から21日の3日間は一般質問があり、ここに向けて私も準備中です。

昨年6月の初めての議会から毎回、議会で登壇していまして、これで6回目となります。

 

議会で何が提案されたのか?がわかるように、この記事に市長の提案理由説明を載せました。

長文となりますが、これを目にされたのを機にどんな内容なのかご一読ください。

※ 補正予算案の内容は、金沢市のホームページでご覧になれます。

 

市長提案説明

 

令和6年(2024年)6月11日

 

令和6年度金沢市議会6月定例月議会 市長提案説明

 

本日、ここに各位のご参集をいただき、令和6年度金沢市議会6月定例月議会が開かれ るにあたり、市政の概況と提出議案の大要につきまして、ご説明いたします。

 

【市政の概況】

さて、能登半島地震の発生から5か月が経過しました。この間、本市被災者の安全確保や生活支援、公共インフラの応急復旧に加え、能登被災地への支援など、市としてなし得る限りの最善を尽くしてきたところであり、引き続き、復旧・復興に向けて、切れ目のない効果的な対策を講じてまいります。
はじめに、被災した道路や河川、下水道管路などの公共インフラにつきましては、国の災害査定が始まっており、測量・設計が完了したものから順次、本格復旧工事に着手してまいります。また、農業用施設についても、農作物の作付けなどに間に合わせるべく復旧作業を本格化しており、併せて、被災した農業者の農業機械や漁業者の漁具の再取得などを支援することで経営を後押ししていきます。
さらに、被災者の生活再建に向けて経済的負担が大きい宅地や住宅の復旧について、県制度を活用し、宅地の地盤改良や住宅基礎の沈下・傾斜などの修復を支援するとともに、 被災により耐震性が低下した木住宅を対象に、耐震診断や改修、建替えに対する助成制度を創設し、安全性の確保と負担の軽減に努めてまいります。

 

また、大規模な斜面の崩落があった田上新町や、液状化により地盤の隆起や沈下が生じた粟崎地区につきましては 、応急復旧が完了し、測量調査などを進めるとともに、今月3日には、推定される被災メカニズムや復旧工法の方向性を検討する「被災地区復旧技術検討会議」を立ち上げ、専門家からご意見をいただいたところです。今後、地域の皆様との意見交換を踏まえ、被災地区ごとの特性や実情に応じた最良の工法を検討し、本格的な復旧に取り組んでいきます。

特に、粟崎地区につきましては、将来の液状化リスクの低減に向けて、道路などの公共施設と宅地を一体的に整備する国の宅地液状化防止事業の活用も含め、地域住民との協議を進めているところです。ただ、本格復旧に向けては、事業期間が長くなることが想定さ れることから、事前に道路高を調整するなど、先に述べた、宅地にかかる助成制度の活用 に支障が生じないよう、被災者に寄り添った柔軟な対応に努めてまいります。

加えて、市指定文化財や重要伝統的建物群保存地区における建物については、本格 復旧に向けた国や所有者との協議が概ねまとまりましたので、補助率を拡充した改修支援 制度の活用を促しながら、早期の復旧につなげていきます。

 

また、能登半島地震において浮き彫りとなった、災害対応における様々な課題を検証するため、先月20日に能登半島地震課題検証会議の第1回会議を開催し、避難所運営や情報伝達方法、広域避難のあり方などの改善に向けた議論を開始しました。新たに委嘱した防災アドバイザーの助言も得ながら、より一層実効性の高い具体の対策を地域防災計画や避難所運営マニュアルに盛り込んでまいります。

 

一方、能登被災地への支援につきましては、8月中に希望者全員の仮設住宅が完成するとの県の見通しを踏まえ、本市における避難所の運営を8月末まで延長することとしました。なお、避難者の仮設住宅などへの入居が進んでいることから、今月から老人福祉センター鶴寿園と卯辰山公園健康交流センター千寿閣の2か所に避難所を集約しています。介護支援専門員等による相談支援を継続するなど、引き続き、被災者一人ひとりに寄り添った避難所運営に努めていくとともに、町会などが実施する被災者支援活動補助の対象に先月から能登地域での炊き出し活動を追加することとしました。

さらに、8月に能登町で予定していた全国中学校体育大会のソフトテニス競技を本市の城北市民テニスコートに移して開催するほか、金沢文化スポーツコミッションの誘致により、モルック競技の震災復興スポーツ大会を11月に七尾市で開催することとしており、能登と金沢の交流を図りながら、
スポーツの力で能登の復興を支えていきたいと考えています。

また、被災地の伝統工芸産業を支援するため、「KOGEI Art Gallery 銀座の金沢」において、先月の珠洲焼に続き、来週19日より輪島塗の特別展を開催するほか、県と連携しながら、金沢港に寄港するクルーズ船内において、能登を中心とした地域産品の試食や伝 統工芸の実演を通じたPR活動を展開するとともに、埠頭で販売ブースを設置するなど、魅力発信と消費拡大につなげてまいります。

 

一方、地震により冷え込んだ経済の消費喚起策として打ち出した金沢の買い物応援商品 券については、全ての商店街で概ねスタートしており、プレミアム率を上乗せしたことで、 想定以上に好評を博しています。先般発表された日本銀行金沢支店の金融経済月報では、 北陸の景気について、復旧復興需要や生産正常化が進むもとで、回復に向けた動きがみら れているとしており、こうした動きを確実なものとするためにも、国庫補助内示を受けて、 公共事業費を追加し、当初予算分と合わせ早期かつ切れ目のない工事発注に努めるなど、 地域経済を下支えしてまいります。
また、県と歩調を合わせ、デジタル関連企業の集積をめざす立地助成金を創設すること としており、引き続き、オフィス誘致や企業立地を促進することで、雇用の創出と地域経 済の活性化につなげていきます。

他方、市民生活における物価高騰対策につきましては、今月3日を基準日として、新た に住民税が非課税となる世帯等に対する緊急支援給付金については今月下旬から、定額減 税の恩恵を受けきれない方に対する調整給付金については来月下旬から、順次確認書を送 付することとしており、早期の支給に万全を期してまいります。

 

さて、地震や景気対策など直面する課題への対応とあわせ、10年後を見据えた未来共創計画を着実に実践していかねばなりません。
まず、新たな文化体験機会の創出を図るため、昨年のいしかわ百万石文化祭のレガシー として、県と連携し、ミュージカルや演劇など、舞台芸術の楽しさを体験できる「いしか わ舞台芸術祭(仮称)」をこの秋に開催し、若い世代の文化活動の裾野を拡げていきます。;

一方、市民の健康の増進に向けて、先月、健康分野における国際的なネットワークである健康都市連合への加盟が北陸で初めて認められました。これを機に、未病対策などに関する先進都市のノウハウを得ながら、新たな施策の展開を図るほか、今夏の熱中症対策として本市公共施設の一角に避暑休憩スペースを設置するクーリングシェルターについては、当初予定を拡充して、市内図書館など14か所で設置することとし、来月初旬より供用を開始します。

 

また、市立病院の再整備では、先月23日に開催された国有財産北陸地方審議会において、平和町公園を市立病院用地として売却する方向で了解が得られましたことから、今後、基本計画の策定に鋭意取り組むとともに、北陸財務局と用地取得に向けた協議を進めてまいります。
他方、子育て環境の充実については、増加する児童クラブの利用ニーズに応えるため、今回、鞍月地区の児童クラブの増築にかかる助成金を追加することとしました。共働きの家庭が増える中、引き続き、待機児童の解消を図ることで、子育てと仕事が両立できる環境づくりに努めていきます。

また、これまで泉野地区の小規模公園について、地域の意見を反映した上で、機能分担や再編を進めているところですが、今般、国の追加内示があったことから、昨年度、緑のまちづくり審議会で次期候補地として選出された笠舞地区を新たな対象として、公園の再生と利活用の推進に向けた基本計画を策定してまいります。

次に、ゼロカーボンシティかなざわの実現に向けた本市における取り組みとして、先月開催されたPFI事業検討委員会において、市公共施設照明のLED化をPFI方式で導入することが最も有効と判断されましたので、来年度の着工に向けて、事業者選定などの必要な手続きを進めていきます。
加えて、来年4月から実施する製品プラスチックの分別収集・資源化に向けて、8月から市内全町会等を対象とした説明会を開催するなど、丁寧な説明に努めながら、制度の円滑な導入に向けて鋭意取り組んでまいります。

 

次に、都市づくりの面では、金沢駅東から片町に至る都心軸について、先月20日に都市再生緊急整備地域準備協議会の第1回会議を開催し、現状や課題、めざすべき方向性についてご意見をいただいたところです。引き続き、議論を深めながら、緊急整備地域としてのエリアと、開発の考え方や求められる機能などを盛り込んだ地域整備方針の素案を作成し、国による早期の指定をめざしていきたいと考えています。
さらに、片町四番組海側地区の法定再開発事業が、先般、本市の都市計画審議会において承認され、県との協議を経て、早ければ来月にも都市計画決定を受けることから、今後取りかかる基本設計と事業計画の策定を積極的に支援し、都心軸のにぎわい創出につなげていきます。

また、周辺道路の交通渋滞緩和や立体交差によるアクセス向上を目的として、かねて整備を進めてきた泉・野々市線については、概ね用地取得に目途が立ったことから、道路改良工事に取りかかることとし、まずは、北陸鉄道石川線と立体交差する高架橋の橋梁下部工に着手します。
加えて、都市景観に関しては、3月末に県が策定した金沢港将来ビジョンの中で、港周辺の土地利用の方向性が示され、景観誘導が可能となったことから、海の玄関口にふさわしい景観の創出に向けて、景観重点区域の追加指定や景観形成基準の設定など、具体の検討を進めていきます。

 

一方、地域の再生につなげる関係人口の拡大についてですが、本市のまちづくりに関わる人材を創出するモデル事業を募集したところ、県内外から多くの提案をいただきました。先般、空き家を活用したコミュニティの形成や、若者によるまちづくりサミットの開催などの事業を選定したところであり、民間事業者の視点やネットワークを持続的に活用してまいります。

 

さて、かねてから検討を重ねてきた北陸鉄道線のあり方に関しては、国の支援制度を迅速かつ最大限に活用できる「みなし上下分離方式」の導入と支援に係る負担について、県 や沿線市町との協議が調ったことから、令和7年度から15年間の鉄道施設・車両の更新と維持管理に係る計画事業費141億円について、国の補助を最大限活用した上で、県及び沿線自治体と協調し、本市としては約28億円を支援したいと考えています。 現在、来月の法定協議会にお諮りする特定事業計画の策定を進めており、鉄道線を地域の財産と位置づけ、県や沿線自治体、北陸鉄道が協力して公共交通ネットワークを再構築し、利便性向上や運転士不足対策などに一丸となって取り組んでいきます。

 

ところで、来月29日に台南市で開催される第10回日台交流サミットに、私自らが出席することとしました。能登半島地震における台湾全土からの支援に対し、直接、感謝の言葉を伝えるとともに、台湾の首長や地方議員の方々と観光や経済、文化などの幅広い分野で意見交換を行い、台湾との交流を一層深めてまいります。

 

【提出議案の説明】

さて、今回提出いたしました補正予算案は、能登半島地震関連にかかる経費をはじめ、国庫補助金の増額決定に伴う公共事業費など地域の活性化に資する経費の追加が主な内容であり、全会計の総額は、115億6,287万2千円となりました。
能登半島地震関連でありますが、先に述べた主な取り組みのほか、市営住宅や賃貸型応急住宅などに入居される被災者に対する洗濯機、冷蔵庫、テレビの購入助成をはじめ、危険ブロックなどの除去や宿泊施設の改修に対する助成枠などを追加しています。
都市整備・土木関係では、国庫補助の増額決定を受けて、観音町通りの無電柱化にかかる修景工事や、夜間景観の創出に向けた、金沢駅地下広場などのライトアップにかかる実施設計などに着手してまいります。
経済・農林水産関係では、金沢港を利用する企業のコンテナ輸送の効率化に向けた取り組みを県とともに検討するほか、新規就農希望者に対し実務指導を行う農業生産組織を支援していきます。
環境関係では、西部環境エネルギーセンターの蒸気タービン発電機取替工事などを前倒しするほか、福祉健康関係では、第9期介護保険事業計画に掲げた高齢者施設の整備を支援します。
このほか、文化スポーツ関係では、大会などの誘致に向けたスポーツ庁の補助制度を活用し、関西・中京圏の旅行会社の招請費や文化体験の合宿プログラム策定費などを追加するとともに、都市政策関係では、金沢港の整備にかかる市負担金を計上しています。

 

予算以外の議案では、来年4月に三谷小学校を不動寺小学校に統合するための「金沢市学校設置条例」の一部改正など条例案8件のほか、兼六小学校の校舎移転整備工事にかかる請負契約の一部変更や、ふらっとバスに電動バスを導入する財産取得議案など8件をお諮りしております。また、報告案件として、議会の委任を受けて過日専決処分した金沢市税賦課徴収条例の一部改正など11件を報告しています。

 

以上が議案等の大要でございます。何とぞ慎重にご審議の上、適切なるご決議を賜りますようお願い申し上げます。

 

2024年06月12日 16:55

【金沢市議会】一般質問① 能登半島地震を受けての防災減災|金沢市議会議員・黒口啓一郎

検証会議立ち上げにあたっての課題認識は

(黒口)
初めに、令和6年能登半島地震の発生から2か月余り、5人の安否不明の方々の早期救出を願い、亡くなられた241人の方々の御冥福と被災された多くの方々へのお見舞いを申し上げます。 元日夕方に起こった地震はマグニチュード7.3の地震が13秒の間に連続して起きたという分析もある、過去に類を見ない直下型地震です。能登では復旧が急がれる状況にあり、直面する様々な課題があります。と同時に、今から考えておかなければならない本市での防災・減災についても速やかに取り組むべきことがあろうかと考えています。
その中で、まず、地域防災計画の見直しについてお尋ねします。防災体制の強化を図るため、地域防災計画の改定費が予算に盛り込まれました。元日夕方に発生した能登半島地震で、本市では最大震度5強を観測し、戦後の地震では最大の揺れとなりました。本市では、第3次配備体制が取られ、災害対策本部が設置され、初動対応に当たられました。災害は防災計画の読みどおりの内容になることはないとよく言われ、備えたとおりに事が進まないことは多々あろうと思います。今回の地震をめぐって、今後の災害対応を議論する検証会議を立ち上げるに当たり、当時の対応を検証する必要性はどんな点にあるのでしょうか。
計画と実際の違いはどんなものがあったのか、備えが薄かった点、計画のように進められなかった点など、災害対策本部長として、この地震への対応から見えてきた今後の改善課題について、市長にお尋ねいたします。

■答弁:市長

初めに、今般の地震により、避難所の設置については、開設の方法や冬期における運営方法など、様々な課題が浮き彫りになったことから、検証会議を設置することといたしました。 この地震では、これまでに経験したことがない大きな被害が発生しており、災害に強いまちづくりを目指す本市において、地域との協働による安全・安心の確保を図っていく必要があると認識しております。

 

防災アドバイザーについて

(黒口)
危機管理体制の強化に当たり、災害時における的確かつ迅速な対応を図るために依頼する防災アドバイザーについてもお聞きします。 能登半島地震対応で、本市の災害時における対応は的確・迅速という視点で何が足りなかったのか。 それを改善するためにどのような助言を得ることを想定しているのでしょうか。 具体的に招聘する方が決まっていれば、その方を、まだ決まっていない場合には、どんな分野の専門家を望んでいるのか、人物像についてお尋ねします。

■答弁:市長

今回の地震では、時間の経過とともに変化する市民の要望について的確に対応ができない状況があったとも認識しております。 防災アドバイザーについては、平時においては、地域防災計画や防災マニュアルの改定等に関する支援を、有事に際しては、指揮命令を担う危機管理監に対し様々な助言を行うことを想定しています。 人選に当たっては、防災行政や被災地支援等に関して知見のある方を選定したいと考えています。

 

発災時の避難所開設における課題検証は

(黒口)
この地震が発生した後の経緯の中で、私としては、この質問で2点、お聞きしたいと考えています。 1つは避難所の開設、2つ目には観光客を主とした帰宅困難者対策です。
1つ目の避難所の開設に当たっては、震度5弱以上の地震が発生した場合は、市内217全ての指定避難所を開設することになっていましたが、開設されたのはおよそ6割に当たる124か所でした。 市民の安全確保のために計画した避難所開設が、4割が開設に至らなかったのはどんな要因によるもので、今後の検証には何が課題となるのでしょうか、お伺いします。

■答弁:危機管理監

発災時の避難所開設における課題検証であります。 本市において、地震の際に使用できる避難所には、小学校や公民館など、地域の拠点となる避難所66か所と中学校や高校、大学などの指定避難所146か所の計212か所がございます。
今回の地震では、拠点避難所は全て開設しましたが、御指摘のとおり、開設されなかった指定避難所がございました。 元日で指定避難所の施設管理者が不在であったことなどから、開設に至らなかったものと考えており、休日や夜間などにおける避難所の開設方法が課題の一つであります。 今後、開設されなかった理由などを検証・整理した上で、地域の自主防災組織や施設管理者と連携しながら、連絡体制の強化を図り、迅速な避難所開設につなげてまいります。

 

帰宅困難者の状況と、市の対応は

(黒口)
2つ目の帰宅困難者対策です。 昨年の9月定例月議会の一般質問で、私は、この対策に取り組む必要性を聞きましたが、令和7年の地震被害想定の見直しが出るまで待つという方針でした。 その際の答弁では、なお万一、それまでの間に大規模な災害等が発生した場合には、宿泊事業者などの協力協定締結団体をはじめとして関係機関とも連携協力し、迅速かつ適切に対応していくとのことでした。 観光客や帰省客、買物客が行き交っていた元日夕方のJR金沢駅周辺では、そのような連携や適切な対応というものが取られたのでしょうか。 ユーチューブに投稿されている元日の金沢駅周辺の様子を撮影した動画では、帰宅困難の状態になった人たちが大勢いたことがうかがえるのですが、どういう状況になり、帰宅困難者は何人規模で生じたのか。 市で把握している状況をお尋ねいたします。

■答弁:危機管理監

次に、金沢駅周辺における帰宅困難者に関して、地震発生時、金沢駅周辺に多くの方が集まっていたことは報道等を通じまして確認しておりますが、その人数までは把握することはできておりません。

 

災害時の官民協力はどう機能したのか

(黒口)
また、まさにこうした災害時に備えて協力協定を結んだ宿泊事業者との連携やかなざわ災害時等協力事業所に登録した企業に対しては、協力要請などが機能したのでしょうか。 危機管理監の見解をお尋ねいたします。

■答弁:危機管理監

災害時の官民協力に関して、災害時における協力協定を締結している佐川急便については、本市から協力を要請し、能登被災地への支援物資の搬送に絶大な御協力をいただきました。
しかしながら、その他の協力協定を締結している事業者やかなざわ災害時等協力事業所に登録していただいている企業に対しましては要請を行うことはございませんでした。 これらのことは、今回の地震を受けて判明した課題であると認識しており、今後、要請に至らなかった理由などを検証・整理した上で、各協力事業者等と連携・協力し、迅速に要請を行うことができる体制の強化に努めてまいります。

 

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2024年04月08日 19:44

【金沢市議会】一般質問② 被災地区の復旧時期|金沢市議会議員・黒口啓一郎

技術検討会議で復旧工法がまとまる時期は

(黒口)
本市における被災地区の復旧についてお尋ねします。 元日の地震によって、粟崎地区では液状化被害、田上新町では道路の崩落、住宅の倒壊、山の上町の天下台団地では、地滑りの危険性が生じて避難指示が出されるなど、市民生活に影響する地震被害がありました。 この復旧については、地震に伴う地盤の液状化や崩落などの被災メカニズムの究明に向けた調査・分析を行い、専門家で構成する技術検討会議で復旧工法などを検討するとのことですが、復旧に望ましい方法など、その結論が出るのはいつ頃となるのでしょうか。 見通しをお聞かせください。

■答弁:市長

今回の地震で地盤の液状化や土砂の崩落などにより、広範囲かつ甚大な被害を受けた各地区においては、復旧に望ましい工法を決定した上で迅速に取り組むとしておりますけれども、地域の方々との丁寧な協議を経た上で進める必要がございますので、一定の期間要するものと想定しております。

 

復旧完了までの見通しについて

(黒口)
また、熊本地震など、過去の地震災害でも同様のケースがあるのではないかと思われますが、本市での本格的な復旧に向けて参考にしているケースでは、復旧完了までどれぐらいの期間を要しているのか、お伺いいたします。

■答弁:市長

熊本地震などにおける被災地区の復旧時期について、お尋ねでした。 国土交通省の資料などによれば、平成28年に発生した熊本地震においても、議員御指摘のとおり、本市と同様に液状化等の被害を受けた地区が複数ございます。 これらの被災地区においては、その地区によって異なりますが、既に復旧が完了している地区もあれば、現在継続中の地区もございます。

 

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2024年04月08日 19:44

【金沢市議会】一般質問③ 住宅の耐震化|金沢市議会議員・黒口啓一郎

耐震診断、耐震補強の問い合わせ状況は

(黒口)
地震防災において、この令和6年能登半島地震で亡くなられた方々の死因を直視しないわけにはいきません。 警察庁の1月30日時点のまとめによりますと、この時点での死者238人のうち、死因は圧死が92人で全体の4割弱、窒息・呼吸不全が49人、外傷性ショック等が28人。報道を通じた専門家や医師の見解などを踏まえると、最大震度7を記録した能登半島地震では、多くの人々が元日夕方の大きな揺れで倒壊した家屋の下敷きとなったことによって命を落としたという見解に至ります。 また、高齢化が進み、古くから建つ家屋の耐震化が進みづらい状況があり、倒壊家屋が多くなったことの背景として報道されていました。 1981年、昭和56年以降、新耐震基準、そして、2000年基準と呼ばれる現行の耐震基準へと国は住まいの耐震化のレベルを引き上げており、本市においても、住宅の耐震化を進めるために、耐震診断や耐震補強工事の補助金を設け、ずっと市民にその利用を促されてきています。 こうした中での地震発生後、耐震診断や耐震補強工事に対する市民の関心度の変化は起こっているのでしょうか。 問合せ件数や申込みの状況についてお尋ねします。

■答弁:都市整備局長

住宅の耐震化についての問合せ件数並びに申込み状況についてのお尋ねがございました。 地震発生からの2か月間で309件のお問合せがありました。 そのうち、3月5日現在で25件の補強工事に先立ち実施いたします耐震診断の申請をいただいております。

 

耐震化や補助制度の呼びかけ強化について

(黒口)
金沢大学の地震学の専門家は、能登半島地震の分析結果を学会で示されており、その中では、地震を起こした活断層のエネルギーは周辺断層に影響を及ぼし、今後、金沢市内での直下型地震が懸念される森本・富樫断層帯については、将来的な地震発生リスクが増したと報告されています。 これまでよりも地震発生リスクの懸念が増す中で、万一発生した際に人的被害を少なくしていくための取組として求められることは、住宅の耐震化を限りなく100%に近づけることではないでしょうか。 本市のまちなか区域、その中の特別消防対策区域の中には、昭和時代に建てられた木造住宅が密集する地域もあり、地震防災への関心の高まりが予想される今こそ、従来以上に呼びかけを強め、市民の意識を高めてもらうべきときにあるのではないかと考えますが、市長の考えをお伺いいたします。

■答弁:市長

住宅の耐震化についてであります。本市の住宅における耐震化については、補助制度を利用した耐震改修などにより、耐震化率は県内でも高い水準にあります。 しかしながら、その一方で、旧耐震基準などの木造住宅が密集する地区が多いまちなか区域は、災害拡大のリスクが高いことから、耐震化の重点区域に位置づけ、計画的に戸別訪問を実施するなど、制度の周知に努めてきたところであります。 また、住宅の老朽化や所有者の高齢化などの課題がまちなか区域においては顕著に見られるということから、今後は所有者の世代だけでなく、その子ども世代に実家の防災について考えていただくよう、SNS等を活用しながら、さらなる周知を図り、耐震化の促進につなげてまいります。

 

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2024年04月08日 19:44

【金沢市議会】一般質問④ 能登半島地震被災者の支援|金沢市議会議員・黒口啓一郎

みなし仮設に入居した被災者の世帯数は

(黒口)
次に、能登半島地震で本市に避難され、賃貸型応急住宅、いわゆるみなし仮設住宅に入居された被災者の方々の支援についてお尋ねします。 今、そうした金沢市内でみなし仮設住宅での生活に入られた方々は何世帯、何人おられるのでしょうか、お尋ねします。

■答弁:都市整備局長

みなし仮設住宅に入居した方の状況についてのお尋ねでございます。 本市窓口において、能登2市2町のみなし仮設住宅の申請件数は、3月5日現在で787件でございまして、人数は1,923人でございます。

 

県との情報共有について

(黒口)
この数をお聞きするのは3月1日に可決した補正予算で生活家電の購入費用が助成されることとなり、広く行き渡ってほしいと願うことからです。 当日の被災者生活支援総合窓口での問合せ状況は、生活家電購入助成や生活必需品の支給を尋ねる相談の割合が大半を占めており、支援を必要とする方々に情報が的確に行き届く状況にあるのか、懸念があります。 その日の時点では、民間の賃貸住宅、県営住宅や国家公務員宿舎へ入居した方の情報は本市に共有されていないとのことでした。 賃貸型応急住宅、いわゆるみなし仮設住宅に係る手続では、その仕組みを見るに、県が本市のみなし仮設に入られた世帯を把握できていることになるようですが、今日時点においては県から情報共有はされているのでしょうか、お伺いいたします。 速やかな情報共有を図ることが支援が行き渡るための重要な基盤となります。 みなし仮設に入居した被災者の支援にあっては、県との情報共有をしっかり進めていただきたいと思っております。

■答弁:危機管理監

被災者支援に係る県との情報共有についてもお尋ねがございました。 本市では、市営住宅に入居された方々については、既に県と情報の共有を行っており、みなし仮設住宅や県営住宅、国家公務員官舎など、県が把握している情報につきましても支援が行き渡るための重要な基盤となりますことから、今後、情報共有を図ることといたしております。

 

今後の支援について

(黒口)
この議会の初日、支援の在り方について、市長は、提案理由の説明においては、息の長い支援と、質疑の答弁の中では、被災者に寄り添った支援をとその姿勢を述べられ、全く同感するものです。 生活家電の購入費用の助成後に続いて、本市でのみなし仮設住宅に住まわれる被災者の方々には今後どのような支援をされていくのか、どのようなニーズに応えていくのか、市長の所見をお伺いいたします。

■答弁:市長

被災者への支援について、これまでの大規模災害におきましても、応急賃貸住宅に入居するなど、自治体を越えて避難する場合について、その行政サービスの提供が課題であるということがございました。 今後、東日本大震災など、広域避難を余儀なくされたケースを参考にするとともに、県や避難元の自治体と協議を重ねて、避難者の方に対しては、例えば、精神的な問題、孤立であるとか、あるいは、健康的な栄養面の課題、そういったところに対しての様々な支援をはじめとして避難者に寄り添った支援を検討してまいりたいと考えています。

 

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2024年04月08日 19:44