2024年6月議会一般質問④【自治体DX・EBPMの取り組み状況】
「証拠に基づく政策立案」(=EBPM)の本市での取り組み状況は
今後、どの分野に広げていくか
(黒口)
次は、自治体のDXについてです。 1つ目は、官民データの活用によって得られた統計や業務データなどの客観的な証拠--エビデンスに基づいて政策や施策の企画立案が行われることを意味するEBPMについてお伺いいたします。端的に言うと「証拠に基づく政策立案」と言われているものです。本市では政策、施策の中で、数値化した達成目標としてのKPIを耳にすることはある一方、EBPMについては耳にしておりません。
遡ってみますと、議会では、令和元年に一度取り上げられておりました。自治体DXの取組が進展して、データ分析がしやすくなっていくにつれて重視されています。政府も全庁的に推し進めてきています。AIの進化とともに、近年ビッグデータの面でも、これまで収集が困難とされていた様々な情報の取得が可能となったことが背景にあると言われています。そこで、本市の政策や施策の立案において、証拠に基づく政策立案--EBPMについて、現在の取組はどうでしょうか。
この手法がどの程度政策立案で実践されていて、効果に結びついているのか、状況をお聞きいたします。
■答弁:総務局長
本市では、各分野における推進計画を策定する際には、対象となる市民にアンケートを実施するほか、各種統計資料や内閣府の地域経済分析システム--RESAS(リーサス)などを活用し、人口動態や人の流れ、経済情勢等のデータを収集分析するなど、数値的根拠に基づいた施策の企画立案を行ってきたところであります。その意味では、御指摘の証拠に基づく政策立案--EBPMに取り組んでいると考えております。引き続き、施策や予算の重点化などにより、効果的な事業の実施に努めてまいります。
(黒口)
この政策立案のメリットですけれども、やっぱりデータの根拠に基づいて判断ができるので、担当者の意思決定や判断スピードが向上すると言われております。また、論理的に考えることで、必然的に成果が出やすい政策が生まれ、確実に成果が出ると分かっている政策のほうが進めやすくて、住民からの理解も得やすいという点も挙げられています。データが可視化されて分析した情報をエビデンス、証拠として示すことで、ここまで説明してきた信頼を高めるというところにつなげることができるものと思うのですけれども、今後の本市の政策、施策の立案にあって、このEBPMを生かす政策というのは、どういった分野に広げていかれるのか、市長の所見をお伺いしたいと思います。
■答弁:市長
EBPM、証拠に基づく政策立案ですけれども、これは全ての分野にもう既に取り入れられていると言っても過言ではないというふうに思っています。証拠に基づいた政策でないと事業として成り立ちませんし、予算の査定も通りません。そういった意味では、分野を問わず、施策の実施は効果が求められ、そして、その立案に対しては、多角的なデータを分析活用して、効果が高められるというようにも考えています。加えて、事業の評価におきましても、客観的なデータからその成果を測るということで、行政への信頼が高まると考えています。全ての分野でEBPMが求められているというように理解しております。一方で、データの質についても求められると考えております。国の基幹統計や本市の統計データなど、既存データの正確性も意識しながら施策立案をすることが肝要と考えております。
(黒口)
全ての分野でもう生かされてきているということでありますけれども、他方、今、非常にデータが取得しやすくなり、その蓄積と分析を生かすというところも、他の自治体でも活発なようであります。そういった意味で、EBPMをより質を高める、レベルを上げていくというところでは、そうした他の自治体の動向も探っていきますと、市の職員が、EBPMのために有用なデータを集めて分析できる環境を整えていくという動きが必要なのかなと考えられます。そうした職員向けのデータの共有環境というのは、現在どのように整えられているのでしょうか、また、今後の展望がありましたら併せてお聞かせください。
■答弁:総務局長
先進自治体では、政策立案に行政データを活用するため、各基幹業務システムから抽出した情報を統計加工し、可視化された分析用データとして職員間で共有している事例というのがあるということは承知しております。しかし、本市におきましては、必要なデータの洗い出し、データメンテナンス方法の確立などの課題の整理が必要と考えておりまして、まだ実現する段階には至っておりません。その必要性も含めまして、引き続き研究していきたいと思っております。
(黒口)
ぜひそのデータ環境、今後整えていくというところは進めていっていただきたいなという期待を持って、次の質問に移ります。



