金沢市議会議員 黒口 啓一郎

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黒口啓一郎・活動レポート

一般質問に登壇します|金沢市議会 12月定例月議会(2025年度)

一般質問のお知らせ(12月)|金沢市議会議員・黒口啓一郎

12月議会は、10日から一般質問が3日間にわたって行われます。

所属する会派からは私を含めて5人が登壇予定です。

任期最初の議会から連続して11回目の登壇となります。

議会は傍聴することができます。詳しくはこちらをご確認ください。

発言通告した一般質問

1.地域防災の今後の課題

①地域防災計画第2次改定に関して

・金沢駅帰宅困難者対策の課題

・トイレ対策など今後の見通し

②地域防災の基盤づくりと防災リーダー育成強化

・地区防災計画 策定の現状

・防災士エキスパート認証の提案

2.関連する補正予算案

①雨水幹線築造事業費

・浸水対策調査について

・調査および対策が必要な地域は

・調査対象地域での治水事業の見通し

②地域防災計画改定費

・マニュアル改定の要点

・避難情報の判断・伝達のあり方

3.中央卸売市場・青果棟移転計画について

①青果棟移転先の立地環境

・津波、浸水、地震による液状化リスクへの認識と対策

②小売事業者の受け止め、理解

・市としての影響と課題の認識

・小売事業者への説明、対応

4.金沢の都市イメージ

・「古都金沢」と情報発信されていることについて

2025年12月05日 14:16

【金沢市議会】一般質問⑤ 市街地でのクマ対策|金沢市議会議員・黒口啓一郎

Q:市長判断で市街地でのクマ銃猟を可能にする改正鳥獣保護管理法の施行にあたり本市の対応

次の質問は、熊の対策についてお聞きいたします。 今月1日から、改正された鳥獣保護管理法が施行されました。全国的に市街地への熊の出没が相次ぎ、より迅速な対応が求められることから、これまで禁止されていた住宅密集地での猟銃の使用が、一定の条件を満たせば、自治体の判断で市街地でも猟銃の使用が可能になったものです。緊急銃猟と呼ばれる制度だそうです。これについては、本市ではどのような運用となり、これまでとは何が違うのでしょうか、お聞きいたします。

 

■答弁:農林水産局長

本市ではこれまで、地域内で熊等の出没により市民に危険が差し迫った場合には、警察官立会いの下、警察官職務執行法に基づき、銃猟をすることが可能でありましたが、新たな緊急銃猟制度におきましては、条件付ではありますが、市長の判断で住居集合地域等や建物での銃猟が可能となったものでございます。市長の判断で銃猟を可能とするためには、国が示した緊急銃猟ガイドラインにおける場所、緊急性、方法、安全確保の4条件を満たす必要がございます。これを本市の危機管理マニュアルに、緊急銃猟への対応として追加し、実施体制を整えたものでございます。

 

(黒口)
この質問を取り上げさせていただいたのは、これまで市からそういった情報が出てこないなということが気になって、質問として取り上げさせていただきました。なぜなら、やはり熊の出没というのは、非常に市民の方々、関心が高いです。県の調査では、今年、ツキノワグマの餌となるブナの実が大凶作と見込まれ、熊出没の懸念は例年より高まっております。市内における今年度の熊目撃痕跡情報は、9月4日現在で30件でした。例年秋というのは、熊出没が増える時期と言われております。人の生活圏への熊出没には、やはり市民の関心は高く、これまでもメディアは敏感に伝えております。本市の動きが、そういった新聞とかテレビの報道で断片的には出ておりましたけれども、こういう情報こそ、本市からタイムリーな発信をお願いしたいと考えるものです。そういった発信の在り方について、本市の所見をお伺いします。

 

■答弁:農林水産局長

議員仰せのとおり、昨今、熊の出没が頻発しております。そのような状況の中、本市におきましては、これまでも市の公式ホームページやSNSを活用いたしまして、熊やイノシシの出没状況の提供等を通じて、広く市民に注意喚起を促しているところでございます。これに併せ、今後は緊急銃猟制度についても周知することといたします。また、庁内の関係課や県、猟友会などとも連携いたしまして、今後、定期的に制度への理解を深めるための研修会や緊急銃猟の実施手順を確認するための合同訓練を開催することとしております。これらの取組を広く市民に周知することで、さらなる注意喚起を促してまいります。

 

(黒口)
ありがとうございます。市民の関心が高いテーマですので、積極的な発信をお願いしたいと思います。以上で、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

 

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2025年10月14日 15:52

【金沢市議会】一般質問④ 災害経験の継承|金沢市議会議員・黒口啓一郎

Q:能登半島地震の震災記録誌を作成し公開することついて

次の質問です。能登半島地震が起きて1年8か月が過ぎたことになります。復旧・復興のさなかにあるわけなのですが、やはり時がたてばたつほど、震災の風化が懸念されていくところがあります。本市での被災、そして初動対応、復旧・復興がどんなものであったのか。私は、災害の事実と教訓をしっかり後世に継承して、今後の防災対策や教育の基礎資料として、単なる記録ではない防災の重要なツールとして機能する震災記録誌の作成とその公開を提案いたします。これまで東日本大震災、熊本地震などの被災自治体では、県だけではなく、市町でも記録誌をつくって公開をされています。これについての市長の御所見を伺います。

 

■答弁:市長

現在、石川県のほうで、能登半島地震の被害状況、また災害対応で得た教訓・ノウハウを後世に継承するとともに、今後の災害対応策に生かせるよう広く共有することを目的として、県内市町をはじめとして、復旧・復興に携わった国や全国の自治体、関係機関等から震災関連資料を収集して、デジタルアーカイブとして取りまとめておりますので、本市独自で震災記録集を作成することは考えておりません。
一方で、本市では、能登半島地震における初動対応や被害状況などの情報の収集・発信などを検証するとともに、特に被害の大きかった粟崎町地内や田上新町地内などの被災メカニズムの究明、また復旧工法などを検討する過程で、様々な知見や対応などを取りまとめております。こうした情報につきましては、次の災害への備えとして継承していきたいと考えています。

 

(黒口)
石川県が中心になって、デジタルアーカイブが進められているということでありますけれども、今市長がおっしゃられたように、本市での被災、そして復旧、さらには能登地域への支援の動き、そして一連の対応の中で課題が何であったのかは、やはり本市でないと分からないことも多いかと思います。部局によっては、まとめられているものがあるのかなというふうにお見受けいたしますけれども、やはりその中でも可能な限り、市民全体で共有できるものというのがあれば、その公開が今後に生きてくると思いますので、ぜひ作成の検討を求めたいと思います。

 

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2025年10月14日 15:31

【金沢市議会】一般質問③ 県の能登半島地震対応 第三者検証|金沢市議会議員・黒口啓一郎

Q:検証結果に対する市長の所感

次に、先月1日、能登半島地震の初動対応を検証した県の第三者委員会の報告書が公表されたことについてお伺いします。この内容を踏まえて、県は地域防災計画を見直して、先週公表されています。能登半島地震を機に、本市も課題検証して、防災・減災の取組の改善を進められているわけですけれども、この第三者委員会の検証から教訓とすることや、次の大規模災害に備えて県と協議すべきことが出てきたのではないでしょうか。市長の所感をお聞かせください。

 

■答弁:市長

県の震災対策検証では、組織の災害対応体制や受援・応援体制、避難対応、被災者支援といった初動対応のほか、災害広報・情報発信、県民の防災意識などについて幅広く検証がなされて、総括されております。県の検証結果ではありますけれども、特に受援体制の見直しの部分、あるいは在宅・車中泊避難者への生活情報の発信などの課題については、本市においても参考とすべき部分が多いと捉えております。また、避難者情報の把握・共有や避難所の環境整備に向けた資機材等の整備などにつきましては、改めて県と協議して、本市の対策を推進していく必要があると感じたところであります。

 

災害時における県市連携の課題

(黒口)
その第三者委員会の報告書ですけれども、内容の中では、当事者意識が希薄で大規模災害の想定が不十分だったなどと、初動対応をめぐる厳しい課題の指摘が多かったと私は受け止めております。県が地域防災計画を見直して、改善が図られていくわけなのですけれども、この機を捉えて、やはり本市としては、森本・富樫断層帯を震源とする地震が起きたときを見据えて、災害時の情報共有でありますとか指揮系統、対応の役割を前もって決めておくなど、発災前から連携を深めておくことが重要なのではないでしょうか。災害発生時に県・市連携がより迅速に働いて、被災者が必要とする情報であったり、支援が速やかに行き届くことにつながると期待するのですが、本市の考えをお伺いします。

 

■答弁:危機管理監

本市ではこれまでも、情報共有や防災訓練などを通じまして、県との連携体制を図っているところでございますが、議員御指摘のとおり、災害時における県との連携につきましては、情報共有や連絡体制、対応の役割を前もって決めておくことなどは、大変重要であると認識いたしております。石川県におきましては、今年度中に広域避難調整マニュアルなどを整備・改定すると聞いております。災害発生時に県・市が連携して被災者支援や災害復旧に迅速に対応できるよう、まずは震災対策アドバイザー会議で見直しを検討しております地域防災計画や各種マニュアルにおきまして、今般の県の改定内容について反映することといたしております。以上でございます。

 

(黒口)
災害時における県・市連携も、ぜひこの段階から少しずつ深めていって、備えにつなげていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

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2025年10月14日 15:25

【金沢市議会】一般質問② 災害時の初動対応|金沢市議会議員・黒口啓一郎

1:災害時の初動対応について

 

Q:この大雨災害における情報発信の展開状況について

減災の観点からは、やはり市民が災害時に知りたい情報を本市からいち早く知らせることはとても重要です。その点で、改定された地域防災計画では、情報発信の在り方が見直され、新たなシステムも導入されるとのことでしたが、この水害においては、どのように情報発信が展開されたのかお聞きします。

 

■答弁:市長

8月7日の大雨に伴う気象情報や避難指示、避難所開設などの市民への情報提供については、同報防災無線やLアラートによるテレビ、ラジオを通じた配信に加えまして、市公式LINE、本市ホームページ、金沢ぼうさいドットコム、水害ハザードマップアプリ「にげまっし」などによって、可能な限り速やかに発信いたしました。また、先般開設した市長公式SNSにおきましても、私のほうから市民の方々に対して、冷静な行動を呼びかける動画メッセージを配信したところであります。御指摘いただいた、それぞれの媒体に個別に入力する必要がある災害情報を一斉に配信するシステム、こちらについては、年内には導入したいと考えております。これまで以上に迅速な情報発信に努めてまいりたいと存じます。

 

災害対策本部会議のライブ配信について

(黒口)
速やかな情報発信、本市で全力を挙げて努められていることを今、市長の答弁の中から感じるわけなのですけれども、その情報発信に、市民に速やかに情報伝達をするという点では、私は災害対策本部会議のライブ配信を加えられないかと考えております。その必要性というのは、やはり災害時の初動において、被災の状況、そして避難指示が発令されたかどうか、避難所の開設、そういったことが、市の対応というものをなるべく早く伝えるという意味では利点がありますし、市民の方が仮にそれを見逃したとしても、後から見られるようにすることもできます。ユーチューブのライブ配信、市もチャンネルを持っているわけですけれども、そのライブ配信であれば、他のSNSと組み合わせた発信というのは相性がよいとも言われております。本市は既に、市長の定例記者会見でライブ配信をされていて、ノウハウも有しております。早期の具体化を願うものですが、所見を伺います。

 

■答弁:危機管理監

災害対策本部では、個別具体の対策を検討する中で、未確定な情報が報告される場合もあります。こうしたことから、視聴者の受け止め方によっては、かえって混乱を生じさせるおそれがあるといった課題がありますことから、ライブ配信を行う予定はございません。以上でございます。

 

(黒口)
課題については承知いたしました。ただ、やはり公開に適さない情報が会議で取り上げられる場合においては、そこの音声を消音するとか、いろいろ打てる手だてはあろうかと思います。そして、機材とかも、決してそんな大きな予算がかかるものではありませんので、ぜひ具体的な導入の検討をお願いしたいと思います。

 

(黒口)
 そして、もう1点、いち早く市民が必要とする情報を発信する点では、水害ハザードマップアプリの「にげまっし」について、市民の方から、持っている機能で、着信音の機能が使いづらいという改修を望む声がありました。その方のお話を聞くに、必要としているのは、身の危険が及ぶような重要な情報が出たときにアラートが鳴ってほしいのですけれども、気象の警報や注意報に関する情報にアラートが鳴って、注意報の解除でも鳴るので、さすがに鳴らす設定をやめてしまったというふうに言われておりました。
8月7日の線状降水帯による激しい雨が降っていることを知らせる「顕著な大雨に関する情報」を気象台が発表したのが午前4時47分でした。この時間、やはりさすがに就寝中の方が多い時間帯ではないかと思われます。ですが、やはりこの情報こそ、すぐにこのアプリで発表が出たということを、着信音を持って知らせてほしいと思うところです。そんな改良を、河川水防課と危機管理課をはじめ、関係する部署で取り組んでいただけないでしょうか。市民の適時適切な避難行動に役立つ情報が届くアプリにしていくための意気込みをお聞かせください。

 

■答弁:土木局長

ハザードマップアプリの運用及び改善についてお答えいたします。昨年6月に公開した水害ハザードマップアプリにげまっしについて、大きなアラートに対する御意見は承知しておりまして、音色の変更やアラートが鳴る気象情報の見直しなど、アプリ開発業者と現在検討しているところであります。スマートフォンは、ほとんどの市民の方が常に肌身離さず所持しており、情報提供には最適な手段でありますことから、今後も市民の適切な避難行動につながるようなアプリの機能強化について、危機管理課や関係部署と連携しながら研究してまいりたいと考えております。

 

(黒口)
ぜひ市民の方に必要とされるようなアプリに改修されることを願っております。

避難所で空調のある部屋の積極的使用と避難所運営マニュアルへの反映

(黒口)
この大雨災害では、避難指示が22の校下・地区で出されまして、避難者の方々、私も地元の小学校の避難所に向かったのですけれども、そこでも、エアコンのある部屋への案内というのを学校側のほうで積極的にされておりました。暑さ・寒さの厳しい時期の配慮としては、今後もこの意識が広がってほしいと考えております。議会でもこれまで、体育館の空調の早期整備を望む議論がありましたけれども、国の動きや財源などの課題とか踏まえていくと、まだやはり時間が必要なのかなと感じます。災害が頻発する中ですので、こうした被災者に配慮した弾力的な運営をすることを避難所運営マニュアルに加えるべきと考えますが、本市の所見をお聞きいたします。

 

■答弁:市長

昨年1月の能登半島地震の際は非常に寒い中での避難、そして今回、大雨災害では暑い中での避難ということで、各学校において、1月のときの反省も踏まえて、今回、一般教室等への誘導がなされたものと承知しております。一方で、国のほうからは、また避難所として教室を利用することについては、災害対策上やむを得ない場合に限り適宜開放する一方で、学校教育活動の再開に備えて一定数確保することが必要であるということも示されております。引き続き災害の状況に応じて、施設管理者等と協議の上、適切な避難所運営に努めたいと考えています。なお、現在、教育委員会におきまして、学校の体育館の空調設備について、PFI手法を含めた効率的な整備手法等を調査しております。整備スケジュールを含めて、年度内に方向性を示すとのことでありますので、引き続き連携しながら、できるだけ早期の整備に努めてまいりたいと存じます。

 

(黒口)
避難所運営マニュアルを見ますと、改定された内容には、地域、学校、そして市が連携していく避難所運営委員会を立ち上げるというような記載もございました。やはり地域と学校、そして市が連携して、より避難者のための避難所運営になるようなところの中では、ここは重要な要素かと思いますので、またぜひ盛り込むことの検討をお願いしたいと思います。

 

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2025年10月14日 15:24

【金沢市議会】一般質問① 8月7日顕著な大雨災害の特徴と対策|金沢市議会議員・黒口啓一郎

1:観測史上最大の降雨による8月7日の水害について

 

Q:本市観測史上最大の雨量となった「令和7年8月6日からの低気圧と前線による大雨に伴う災害」での被災特徴と今後の対策について

(黒口)
質問に先立ち、8月7日、線状降水帯が発生し、本市で観測史上最大の雨量となった大雨災害によって被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。そして、前日8月6日から警戒に当たられ、そして現在まで様々な対応に力を尽くされている関係の皆様、そして、被災された方々の支援で災害ボランティアなどに働いた方々に敬意を表し、感謝を申し上げます。
その大雨災害の防災・減災の観点から伺ってまいります。
気象台の観測によれば、8月7日は最大の1時間雨量が67.5ミリメートル、未明から朝にかけての6時間で、1時間平均35ミリメートルを超える218.5ミリメートルでした。半日では331.5ミリメートルに達し、これは金沢市の水害ハザードマップで、おおむね50年から100年に1回程度とする想定を上回っておりました。
この大雨で、浸水被害が床上・床下計600世帯以上と多数起こったその主な要因というのは、これまでの治水対策を上回る雨量で内水氾濫が多発し、その浸水被害が著しかったものと私は受け止めております。
新聞報道では、防災計画を専門とする金沢大学の教授が、小河川や用水の排水能力をはるかに上回る雨に見舞われ、水がたまってしまったとの見方をコメントしていました。下流に流れる川の流量を上回る雨が一気に降り、特に小さな川があふれるのが、近年の水害の特徴だという指摘です。
この顕著な大雨による災害の特徴については、市長はどう捉えておられるでしょうか、所見を伺います。

 

■答弁:市長

局所的に短時間に集中する降雨、また、線状降水帯による同じ地域での長時間にわたる大量の降雨によりまして、河川の増水や河口付近での溢水、用水等からの溢水などによる道路冠水や浸水が局所的または広範囲に長時間発生するということが特徴であると捉えております。

 

(黒口)
やはりそういった、今伺ったような話の主な原因というのは、今までに降らなかった雨量の雨というのが様々な影響をもたらしているということを感じるわけなのですけれども、こちらのボードを御覧いただきたいと思います。 (パネルで説明)
写真の上が8月7日の午前の様子、そして下が、その川の同じ位置で撮影した平常時の様子ということになります。
これは、金沢市久安の二万堂川橋から撮影した伏見川の増水した状況となります。そして、この近くに流れております支流の満願寺川という小河川があります。これは伏見川に流れ込む久安の住宅街を流れる小さな川なのですけれども、やはり8月7日の大雨によって急激な増水をしているということが、ふだんとの違いから、写真でも分かるかと思います。
もう1つ、伏見川のちょっと下流のところには、雀谷川という河川がございます。こちらは、伏見川にちょうど流れ込むところの写真がこちらになるのですけれども、川の合流点に向けて、国道に架かる橋があるのですが、水位の差というものが、この写真の中でもよく見てとれるかと思います。
これらの河川の水位の上昇というものを、石川県の河川総合情報システムのグラフで、当時の状況というものを記録しておきました。河川氾濫のおそれに近づく水位の上昇があると、それを知らせる色の表示が出てきて、ここの中では紫が、河川氾濫のおそれがあるレベル4を示しているのですけれども、このグラフになりますと、これは伏見川の今写真を見ていただいた場所から、やや下流のところにある観測点になるのですけれども、ここで水位の変動を見ていきますと、線状降水帯が発生した時間帯が特に急激に水位が上がってくるということが、ここから見てとれるかと思います。
市内では、このように川幅が狭く流量が少ない中小河川や用水のある地域で、同じような状況が多々起こったようであります。
一方、山間部では土砂崩れが各所で起こり、そして大浦校下をはじめ、河口部の低地では浸水被害が多数起こったわけなのですが、こうした状況の中で、今後本市としては何を重視して対策に取りかかっていかれるのか、その方針を伺います。

 

■答弁:市長

今回の大雨については、1時間の最大雨量が67.5ミリメートル、12時間降水量では331.5ミリメートルと、観測史上最大の降雨でありました。土砂災害警戒情報が発令され、加えて、長時間にわたりまして高潮注意報が発令されていたということで、山間部では土砂崩れが発生、河川では下流部での溢水または内水氾濫も同時発生したと考えられます。土砂災害につきましては、危険な崖地の対策工事に加えまして、ハザードマップの周知、また避難訓練の実施など、ハード・ソフト両面から対策を着実に進めていきたいと存じます。一方、水害につきましては、これまで水害の未然防止を目的に、治水、流域、土地利用、減災・水防、各対策を講じてまいりましたが、これからにつきましては、特に減災・水防対策を強化していきたいと考えておりまして、浸水被害の軽減に向けた様々な対策を講じていきたいと考えています。

 

Q:大宮川、伏見川流域における治水対策の課題

(黒口)
まさにその減災ということが、これから重要なテーマになってくるのかと私も思っております。その中で、浸水被害が起きたところでの今後の対策というところに絞ってお聞きしたいと思います。いずれも、排水先となる川の水位が上昇しまして、まちの排水機能が追いつかずに雨水があふれ出す湛水型の内水氾濫ではないかと見られるものです。
1つ目は、大宮川についてお聞きします。かねて流域の浸水被害の軽減に、河道の掘削ですとか排水ポンプの設置、道路や水路のかさ上げ等、治水対策が講じられてきましたけれども、地元の住民の方から、大宮川へ水が排水できていないという声を私も聞きました。
現状の対策をもっても、やはり今回の雨量では、川の水位上昇によって内水の行く先がないという状況が起こって、住宅の浸水被害が広がったと見られるわけなのですけれども、県のほうはこの9月の補正予算で、緊急対策として川底の堆積土砂の除去とか、そういったところを打ち出しておりますけれども、ここに市としては今後、対策を加える考えはあるのでしょうか、その見通しをお聞きします。

 

■答弁:土木局長

大宮川流域の今後の対策についてお答えいたします。大宮川流域は、低地である地理的特性のほか、河北潟の潮位の上昇が大きく影響する地域であり、現在本市が進めております大宮川の河川改修、農林水産省が実施している排水機場の改修などの整備を進めているところであります。今後、大宮川流域は広範囲であり、国・県、河北潟周辺の市町など関係機関と浸水状況の情報を共有しまして、今後の対策を検討してまいりたいと考えております。

 

(黒口)
もう1点、先ほどパネルを見ていただきました伏見川流域に関して起こった浸水被害についてお聞きします。先ほど写真を見ていただいたところからおよそ2キロメートル下流の糸田2丁目、東力2丁目のあたり、そこの伏見川沿いで浸水被害がありました。ここには、川の水が側溝に逆流するのを防ぐ役割を持つ逆水門が2か所設置されていますが、ここは地元の方から、逆水門が開いていたのではないかという指摘があると聞きました。これ、実際に開いていたのでしょうか。もし開いていたとしたら、なぜそうしなければならなかったのかを教えてください。

 

■答弁:土木局長

逆水門の状況についてお答えいたします。逆水門は、外水と内水の状況により、開け閉めを行っております。当日は、豪雨のピークが3回あったことにより、伏見川の水位が急激な上昇・下降を何度も繰り返したことと、豪雨により周辺の住宅地から河川に流れ込む水量も大量で、またその変化量も大きかったことから、逆水門を閉めないほうが周辺の住宅地の浸水被害は小さくなると判断して開けておりました。以上です。

 

(黒口)
被害の最小化のために、できる対応を尽くした中での選択だったのかと受け止めておりますけれども、やはり年々雨量が増してくる懸念があるわけですので、見えた課題には速やかに解消の一手、次の一手を必要とするものと考えます。
そういったところで、提案理由説明の中で市長は、この場所から約500メートル下流の間明町2丁目の逆水門については、遠隔操作システムの導入前倒しを示されました。逆水門に遠隔操作システムを導入すると、今回のような浸水を防ぐために、どんな効果が期待できるのかを御説明願いたいと思います。そして、間明町2丁目だけではなく、東力の逆水門も対応を急がれるべきですけれども、市長の所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

逆水門の遠隔操作化によりまして、水門の操作が人力から電動に変わります。これによって、庁舎内でカメラを監視しながら操作ができることにより、開閉の操作時間がまず大幅に短縮されます。また、河川の水位の今回のような急激な変化等にも対応できて、河川からの逆流による被害を軽減する効果があります。また、大雨降雨時の作業でありますけれども、作業人員の負担の軽減、さらには増水時の作業の安全確保にもつながると考えております。一方で、逆水門については、市内の河川に数多く設置しております。浸水リスクの高いところから順次、遠隔操作化に向けた改良を進めていきたいと考えています。

 

デジタル浸水センサーの設置効果と今後の増設見通し

(黒口)
ぜひ前倒しでできるところをというところで、東力も含めて、逆水門の改良すべきところには積極的に対応をお願いしたいと思います。
そして、次は、災害、特に水害の兆候をいかに早く市民に知らせるかという視点でお聞きしたいと思います。本市では、今年度からデジタル浸水センサーの設置を始めました。まずは10か所設置すると伺っていましたが、どういった場所に設置され、どのような効果があったのでしょうか、お伺いします。

 

■答弁:土木局長

デジタル浸水センサーの設置場所とその効果についてお答えいたします。今後の大雨の初動体制強化につなげるため、近岡町など過去に浸水実績のある10か所を抽出し、試験的にデジタル浸水センサーを設置いたしました。今回の大雨では、設置した機器は全て正常に機能しており、リアルタイムで用水の溢水や道路の冠水の有無を確認できたことから、その情報を道路の通行止めや水防活動に活用いたしました。以上です。

 

(黒口)
ありがとうございます。そうしますと、昨日市長の答弁の中で、水路や道路側溝の氾濫といった内水氾濫については、市内全域のリアルタイムでの浸水状況の把握が難しいという御答弁あったかと思うのですけれども、これを一部やはり解決、課題解消できるんじゃないかなと思います。そういったところでは、デジタル浸水センサーの積極的な活用というのがポイントになってくるかと思うのですけれども、私、8月7日、先ほどボードを示した川の中の満願寺川の近くに住む方から、今は勤務先にいるので、川がどうなっているのか分からないという心配の声がありまして、川の状況をぜひ教えてほしいと聞かれました。これに限らず、同じような不安を抱いた方が結構いらっしゃるのではないかと思います。そういった市民に小規模な川の水位や浸水の兆しをリアルタイムで伝える情報として、このデジタル浸水センサー、積極的に増設すべきと考えますけれども、今後の見通しについて、市長の御所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

今回、試験的に導入いたしましたデジタル浸水センサーにつきましては、水防活動に一定の効果があったと捉えております。今後、パトロール箇所の優先順位の見直しなど、初動対応の迅速化、また職員の負担軽減にどの程度効果があるかを検証していくとともに、市民への情報発信への活用も含めて、増設に向けた検討を進めていきたいと考えております。

 

今後の内水氾濫に対する防災減災について

(黒口)
ぜひその検討を進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  そして、補正予算案では、アンダーパスが冠水したときの侵入防止ゲート設置なども打ち出されております。今後も、内水氾濫が市街地で、自分たちの間近で起こることを念頭に、やはり対策の強化が必要と考えるのですけれども、今後、具体的に重きを置かれることは何なのか、その見通しを伺います。

 

■答弁:市長

やはりハードとソフトの対策をかみ合わせていくこと、これが大事だというように思っています。激甚化する水害に対して、市民の安全を確保するためという中で、今補正予算には、冠水時のアンダーパス侵入防止ゲートの設置、また逆流防止水門--逆水門の遠隔操作システムの前倒しの導入をお諮りしております。そのほか、河川改修、雨水ポンプ場、雨水幹線、地下貯留施設の整備などに取り組んでいるところであります。
一方、短期的な対策として、しゅんせつや水路の部分的改修に加えまして、仮設ポンプの設置、土のうスポットの拡充など、浸水被害の軽減に向けた様々な対策を講じていくこととしております。あわせまして、ハザードマップアプリ「にげまっし」あるいは「かなざわ雨水情報システム」などのデジタル技術の活用による地域ごとの詳細な水害に関する情報、この発信にも努めていきたいと考えています。

 

(黒口)
本当にハードとソフトのかみ合わせ、とても大事だと思います。ただ、やはりハードの事業というのは、どうしても時間を要しますので、次の大雨災害というのがいつ起こるか分からない状況という中では、まだスピード感が出るソフト施策というものの充実が、より重要ではないかと考えます。そういった中では、今市長の答弁の中でもおっしゃられていたデジタルの活用というところが、ポイントの一つにはあるかと思うのですけれども、そこを踏まえて、災害時の初動対応のほうに質問を移っていきたいと思います。

 

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2025年10月14日 15:24

一般質問③【防災①新たな地震被害想定と地域防災計画改定】|金沢市議会議員 黒口啓一郎

1:新たな地震被害想定と本市の地域防災計画第2次改定

防災アドバイザーからの指摘、助言

(黒口)
続きまして、新たな石川県の地震被害想定が示され、本市が地域防災計画の第二次改定に取り掛かることに関して質問をさせていただきます。この春、本市にとっての今後の防災減災に大きく関わってくる新たな被害想定がようやく公表されたわけですども、この新たな被害想定に基づく第二次改定の見直しにあたって、本市の防災アドバイザーである関西大学の越山教授からは、重視すべき点や取り組みの方向性など、指摘や助言があったのでしょうか。

 

■答弁:危機管理監

本市の防災アドバイザーの越山健治氏からは、これまで多くのことについてご助言をいただいておりまして、今般の地震被害想定調査結果の公表後におきましても、いくつかのご指摘、ご助言をいただいております。
まず具体的には、能登半島地震を契機に、市民の防災に関する関心が高まっているこの時期に、改めて住戸の耐震補強や感震ブレーカーの普及などについて、市民に周知をすべきであるということ。
石川県の地域特性や地理的特徴を加味した災害シナリオが作られておりますので、狭隘な道路や木造密集地など本市の地域事情に鑑み、項目を選別して対策を検討すべきなどのご助言をいただいております。

 

金沢市人口集中地区の被害想定

(黒口)
新たな地震被害想定の中で示されたことの中で、特に重視されるところを指摘されたんだと思うんですけれども、そうしたですね、助言とともにですね、私は今回、県の示した想定の中で、27年前の前回の想定からの変更点として、特に金沢市周辺の人口集中地区における被害想定の出し方が変わってきたことを重視しております。
250m四方というのが基本となっておりますけれども、金沢市の人口集中地区では、50m四方という細かな区画単位での被害想定を出していると県の資料では記されています。ただ、その内容がどうであるかというのは、公表された資料の中には載っておりません。本市で既にその内容を受け取られて精査を始めていると察しますが、この内容というのは公表はされるのでしょうか。

 

■答弁:危機管理監

区画単位での被害想定の公表につきましては、自助・共助を進める上で重要なデータであると考えている一方で、個人財産への影響を考慮する必要があると捉えております。こうしたことから現在、石川県におきまして、この区画単位での被害想定データについてオープンデータ化の是非と、公開するとした場合の範囲について検討を行っていると聞いております。

 

(黒口)
そういった考えるべき課題があるということですけれども、一方で、50mメッシュの被害想定というのは、本市においては校下・地区ごとの被害の特徴であったり、避難者の人数予測などが、よりきめ細かに算出できるように聞いております。
全体の公表には適さないとしても、各校下・地区の地域の防災を進めていくには、やっぱり重要な情報となりますので、ここは適した伝わり方というものを検討していただきたいと思うんですが、これに関してお伺いします。

 

■答弁:危機管理監

今ほど答弁したとおり、自助共助に大変重要な情報だと考えております。どのような形で公開できるかも含め、データを持っております県と協議をしながら検討していきたいと思っております。

 

(黒口)
その検討を進めていただきたいと思います。そして、今後の地域防災計画の改正にあたって、いくつか本市の考えをお聞きしたい点を尋ねてまいります。

フェイクニュース対策

まず、危機管理広報からです。 大地震が起きたときにフェイクニュースがSNSで拡散されて、昨年1月の能登半島地震でも問題になり、投稿者は逮捕され事件化しました。地域防災計画の見直しにあたってはフェイクニュースによって救助、復旧、安全安心に混乱が生じないよう、事実確認や注意喚起、本市の公式情報の発信のあり方など、災害時の広報、情報マネジメントの対策とか、市民への事前の周知など、いろいろ具体的に示すべき部分が地域防災計画の中に盛り込まれるべきと考えますが、フェイクニュース対策などの危機管理広報は、見直しの中にどう取り入れていかれるのかお聞きします。

 

■答弁:市長

災害時には悪意による情報だけではなく、また、見方を変えれば正しいかもしれないような情報も含めて、様々な情報が流れてきております。そして、SNSやインターネット上で目にした情報、そうした情報をすぐ鵜呑みにするのではなく、自治体等の公的機関による情報やテレビ・ラジオ等の放送、新聞による情報を確認することの重要性、このために周知していきたいと考えています。
先般改定した第一次の地域防災計画におきましては、市民への情報発信力の強化を掲げております。今年度、避難情報等SNS等に一斉配信する同じ情報を様々な媒体で同じ情報を配信するというシステムを構築するということとしております。災害時における迅速な情報発信に努めていきたいと考えています。

(黒口)
そういった対策を取る中でも、過去の地震災害の中では、やはりフェイクニュースが流れているということは事実であります。
起こらないとは言い切れない以上、そういった情報が出た時に対するファクトチェック、事実の確認というところが特に重要であり、そこの部分ではですね、市としての役割も大きいのかと思いますので、今後の地域防災計画の改定の中で、この観点も検討の中に入れていただけたらと思います。

 

金沢市における帰宅困難者の想定

(黒口)
続いて、帰宅困難者対策についてお尋ねします。今回の地震被害想定で、帰宅困難者数の予測結果が初めて示されました。夏の昼12時、正午の場合、おおよそ県内の通勤通学者5万2,000人、観光客9万6,000人、正月の18時では、観光客27万8,000人などとなっていますが、これらの数字というのは、県全体の予測であります。
この一般質問の中で、市長から金沢市内では12万6,000人の最大の帰宅困難者がという数字をお示しになられましたけれども、今後帰宅困難者マニュアルをつくられていくに当たって、金沢駅、中心市街地、観光地でのエリアごとにマニュアルを策定するというところに関わってくるものであるかと思います。当該地域の校下や地区の地域の防災対策にも関係してくるのではないかと思いますが、予測結果というものがあればお示しください。

 

■答弁:危機管理監

今ほどの御質問でございますが、各地区の分野での分析というのはまだできておりません。詳細な県のデータを見ますと、これにつきましては、市域単位というふうに提供を受けておりますので、細かな分析はできないのではないかと考えているところでございます。

 

(黒口)
となりますと、県の示されたデータでは、エリアごとの算出というのは、現状難しいということですけれども、そうしますと、今、3つのエリアイメージが出ていますけれども、ここに対しての帰宅困難者の規模感というのはどのようにつかまれていくのでしょうか。

 

■答弁:危機管理監

まずは、帰宅困難者の中でも大きいのが観光客と金沢にお勤めになっている方、この割合がどうかということが一つ大きいかと思います。そういった中で、特に観光客につきましては、駅の集中が行われるのではないかということで、まずは金沢駅周辺から対応していきたい。また、県内からおいでる買物客等が中心市街地に寄ることがございますので、これは人流データ等も活用しながら、規模感を今後検討していきたいと考えております。

 

(黒口)
先ほどの50メートルメッシュの予測もそうですし、こちらの帰宅困難者対策もそうなのですけれども、やはり地震の被害の想定として、一定の予測数値が出てこそ、災害のイメージがつかんでいけるものではないかと思います。そういった中において、漠然とした情報よりも、できる限りそういったイメージがつかめる情報が示されていくことが、ひいては地域の防災の資するところにもつながっていくかと思いますので、適切な情報開示というところを検討の中でお考えいただければと思っております。

文化財被害の減災対策

この想定では、文化財の被害についても算出されています。文化財の被害想定を踏まえて、被災時のダメージを減らすために、より踏み込んだ取組が考えられるようになると受け止めておりますが、文化財の建物の倒壊や焼失をできるだけ抑えて、所有する文化財の破損を防ぐといった文化財被害を抑制していく対策というのは、今後どうされていくのか、これも文化都市としての仕事の一つかと思いますけれども、市長の見解をお伺いします。

 

■答弁:市長

今回の能登半島地震におきましても耐震化がされている文化的施設とそうでない施設によって大きな被害の差が生まれておりました。文化財被害への対策については、歴史的建造物などにおいて、市独自に耐震補強等に係る支援制度を設けておりまして、この活用を促すことによりまして、文化財への被害を抑制していきたいと考えています。また、全国106の自治体が加盟しまして、私が会長を務めております全国伝統的建造物群保存地区協議会の各首長とともに、国に対して耐震対策の充実を図りますよう引き続き強く要望していきたいと考えています。

 

(黒口)
昨年元日の能登半島地震のときでも、文化財となっている建物やそれから石垣とか、やはり被害というものは防ぎたくてもどうしても起こったというところは否めないかと思います。やはり古い建築物となりますと、耐震補強そのものが難しい構造であったり、いろいろと課題というものはあるかと思うのですけれども、大きい地震、森本・富樫断層帯を震源とする地震が起きると、昨年元日よりもより強い地震となって、大きい災害が想定されるわけですので、そこに向けた文化財への対策というものもさらに進めていただきたいと思います。

事前復興準備についての所見

こうした文化財の被害だけではなく、道路、インフラ、地盤、ライフライン、様々な防災・減災の取組を重ねたところで防ぎ切れない被害が生じるというところがあるわけなのですが、今後、そうした起こり得る震災について、最新の知見に基づく被害想定が今回示されたということになるのですけれども、災害が起きた後、いかに復旧・復興を速やかに動き出せるようにするか、本市がどう手を打つべきか、検討できる材料が得られたというふうに捉えることもできるかと思います。国土交通省は能登半島地震を踏まえて、被災時に早期に的確な復興まちづくりができるように、復興まちづくりのための事前準備の取組がますます重要と呼びかけておりますけれども、本市では今、まさにこれに着手するときが来たのではないかと思います。市長の所見をお伺いいたします。

 

■答弁:市長

今、まだ被災した地区が金沢市内にもございます。復旧・復興を進めていくということがまず大事だというように思っております。さらには、被害想定が出てきた中で、被害想定のとおりにならないための被害を少なくしていく方策、これも大事だというように思います。そして、今、御指摘をいただきました復興まちづくりのための事前準備ということ、これも大規模な災害が発災した場合に、迅速な復旧・復興を進めるという中で、大変重要と捉えております。第2次の地域防災計画の改定作業の中で、他都市の取組も参考にして、まちの課題を分析するための基礎データの整理、そして復興の実施方針などの検討を進めることとしております。さらに、市内の被災箇所での復旧業務の取組手順、進捗状況等を関連部局間で共有を図ることで、今後の災害等の備えに生かしていきたいと考えております。

 

(黒口)
第2次改定の中で、ぜひそういった観点でも備えが進んでいくことを願っております。

防災士の活動状況の把握

次に、防災士の活動状況についてお尋ねします。本市の地域防災において、大事な存在と言えるかなざわコミュニティ防災士ですけれども、防災士になられる方の人数というのは着実に増えてきています。その全ての防災士について、どの校下・地区でどんな地域防災の活動をされているか、本市では把握されていらっしゃるでしょうか。地域の防災活動に携わってもらうために、本市が公費負担して資格取得した防災士の方々ですので、活動状況がどうなっているのかは、市としてつかんでおく必要があると考えますが、現状をお伺いします。

 

■答弁:危機管理監

毎年各地区の自主防災組織から防災士が中心となって企画・運営をしております防災訓練の実施状況、また防災研修の開催状況などについての御報告を受けております。そういった中で参加状況等を確認しております。現在、防災士個々の活動についてまでは御報告を受けておりませんが、自主防災組織との協議の機会等を捉え、個々の活動状況については、聞き取りなどに努めているところでございます。

 

(黒口)
私も防災士の一人として、地域防災の活動に携わらせていただいておりますけれども、やはり一緒に活動されている防災士の方々の声を聞いていきますと、防災士の資格は取ったんだけれども、その後の活動になかなか参加していただけないとか、そういった声というのはやはり常々聞こえてくるところです。せっかく取っても活動につながらないということですと、やはり人数だけ増えていっても、これはちょっと効果的ではないなというところを感じます。市長もこれまでの一般質問の答弁の中で、民間団体、企業、地域住民とより連携した対策を進めたいというふうにおっしゃられておりますけれども、その中で地域防災の中でも活動に期待を寄せるところは、防災士の方々というところがどうしてもなってこようかと思います。そういったところでは、きめ細かにどんな活動をされているかというところを市として把握していただきたいなと思います。その中でよりよい取組というものが分かってくれば、これを広く共有していくことで、地域防災の活動をよりよいものとして広がっていくことも考えられますし、そういった情報を収集する役というところをぜひお願いしたいと思います。

防災士についてなのですけれども、総数、人数はよく耳にするのですけれども、もう1つはバランスよく各地にいらっしゃるかということも大切かと思います。本市では未来共創計画で、1町会当たり1人以上の割合で配置できるよう育成しているというふうに理解しておりますが、これについては、現状いかがでしょうか。

 

■答弁:危機管理監

令和7年3月末現在でございますが、市内1,345町会のうち、防災士が1名以上在籍しておりますのは、833町会でございます。

 

(黒口)
差し引きますと512町会はまだ防災士がいない町会という状況が浮かび上がってくるかと思いますが、地域によっては世帯数がすごく少ない町会というのもあります。お年寄りの割合がとても多い町会というのもあります。そういった成り手がなかなか確保しにくい町会もあるということも聞いておりますけれども、そういう地域にあっても地域防災の人材を確保するためには、現状からどのように打開をされていくのかお尋ねいたします。

 

■答弁:市長

これまでも自主防災組織や防災士の方々と連携しながら地域防災の人材確保に取り組んできておりますけれども、災害時の担い手不足を心配する町会も少なくない状況であります。こうしたことから、今年度はかなざわ学生防災フォーラムを開催するとともに、学生等と連携した地域防災活動に対する支援制度を創設いたしました。こうしたことによって、学生の防災知識と共助意識の向上を図ってまいりたいと思います。さらに、防災士育成講座の助成対象に企業枠を新設いたしまして、企業防災士の育成を促す取組も進めていきたいと考えております。

 

(黒口)
学生さんの若い力をぜひ生かすというところも、そして企業の防災士の方々もというところ、とても重要な視点かと思います。他方、やはり学生さんがいない地域、町会もございますし、企業の防災士の方々も基本的には御自身の勤めている会社の防災というところを重視されるかと思います。その中にあっても地域の防災のほうにも参加していただけるような促し、そしてバランスよく配置されるところを目指すというところも、ぜひ今後、意を用いていただきたいと思います。

個別避難計画策定に関して

個別避難計画の策定に関して1点だけお伺いいたします。これまでの一般質問、いろいろ個別避難計画の策定に関して質問がありましたので、私からは、1点、経緯を見ていきますと、どうしても民生委員さんの負荷が大きいのではないかなというふうに感じました。対象者の個人情報に関わっていくところがあって、関わらないわけにはいかないというケースが多いように見受けられます。本市としても重々承知のことなんだと思うのですけれども、今後、個別避難計画の対応も仕事に加わっていく中で、民生委員さんの負担軽減というのはどのように手を打っていけるのでしょうか。今年12月には3年に一度の改選を迎える中で、担い手の確保が厳しさを増すという状況も耳にしております。既にほかの自治体では成り手不足が深刻化して欠員の地区が生じているというケース、報道も目にいたします。今後の負担軽減の在り方について、本市の所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

個別避難計画につきましては、危険な場所に居住する方など優先度の高い要支援者の計画について、介護保険等のサービスを利用している方については福祉専門職、利用していない方については町会連合会や自主防災組織に依頼して、この5月までに作成したところでありますが、その過程の中で民生委員の協力を得ながら作成した地域もあると聞いております。本市としても地域における民生委員の役割、非常に大きく、負担が増えているということを承知しております。市から民生委員に依頼している業務について、民生委員にしかできないもの以外は他の依頼先を探すなど、民生委員の負担の軽減に努めているところであります。

 

(黒口)
ぜひ、そのあたりの配慮、工夫というものをお願いしたいと思います。

 

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2025年07月02日 17:37

一般質問③【防災②南海トラフ地震への備え】|金沢市議会議員 黒口啓一郎

2:南海トラフ地震への備え

(黒口)
国難級の災害として警戒される南海トラフ巨大地震についてお聞きします。県が出した森本・富樫断層帯などをはじめとする被害想定は、いわゆる直接の被害ですが、国が3月に新たな被害想定を出した南海トラフ巨大地震では、直接的な被害というより、物流や人流がストップすることによる市民生活や企業、店舗の経済活動に支障が及ぶことが懸念されます。これまでにない、経験のない間接被害とか、そういった影響が後から生じてくるということが考えられるということです。地域防災計画の第2次改定では、南海トラフ巨大地震に備える対策も加える考えがあるのでしょうか、市長の所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

本年3月に国が公表した南海トラフ地震の新たな被害想定結果の概要につきまして、前回の想定と比べて、石川県の被害は全壊棟数や避難者数とも減少しております。一方で南海トラフ地震が発生した場合、直接的な被害もありますが、広域避難の受入れや物流等が遮断するといった影響も想定されます。こうしたことから、避難所の在り方や備蓄計画の見直しなどに取り組んで、災害対応力の強化を図っていきたいと考えております。また、能登半島地震での経験を生かしまして、他市町で災害が発生した場合の応援力、支援力の強化にも努めていく必要があると考えています。

 

(黒口)
ぜひ、その観点からも検討をお願いいたします。

 

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2025年07月02日 17:37

一般質問④【自治体DXの推進】|金沢市議会議員 黒口啓一郎

自治体DXの推進

(黒口)
最後に、DXについて、AIの活用と定着についてお聞きします。  本市でも昨年度から本格的に業務での活用に導入を進めてきているわけですけれども、具体的にどう役立っているでしょうか。進捗や活用の傾向についてお聞きします。

 

■答弁:都市政策局長

昨年8月から生成AIを用いたシステム、事務支援システムを導入し、全庁で利用可能な環境を整えております。導入当初の利用登録は約300人でございましたが、現時点で約700人の職員が登録し、業務で活用しております。会議録等の文章の作成や要約、校正など、汎用的な事務で多く活用される傾向にありますほか、マクロプログラムのコード生成や施策等のアイデア出しなどでも活用しているところでございます。

 

(黒口)
すみません、ちょっと時間が足りなくなりました。そういった業務の効率化の中で、ぜひメリットを生かして、さらに加速・進展していただきたいと思います。 以上で質問終わります。ありがとうございました。

 

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2025年07月02日 17:37

一般質問②【デジタルアーカイブ】|金沢市議会議員・黒口啓一郎

2:デジタルアーカイブ

地域で作成された郷土資料等の史料的価値について本市の所見

(黒口)
次にですね、デジタルのアーカイブについてお尋ねします。文化都市の推進として、美術工芸品をデジタル公開する「デジタルミュージアムプラス」では、閲覧される回数が、すでに設定されたKPIを超えて順調な状況がうかがえます。これに関して私は、本市にとって、市民にとって、史料的価値がある地域の書籍とか記録誌、いわゆる「地誌」もデジタルアーカイブに加えるべきではないかと考えます。
地誌については、今年度も地域の周年事業として本市への編入100周年を迎える2つの地域で記念誌が作られます。本市の予算にはその補助が組まれております。玉川図書館などの本市の図書館では、こうした過去の地誌が所蔵されていますけども、その書籍があることもあまり知られていないようですし、冊数が少なくて閲覧しかできないものがあるのも現状です。こうした地域の歴史や文化が調べられた資料というのは、目に触れる機会がちょっと多いとは言いにくいのかなと考えています。
これらを電子書籍化して、広く市民が接しやすい環境として、金沢市の電子図書館で貸し出しができるとか、そういったデジタルの利点を生かすことはできないかと思います。そこで、各市内の校下・地区で作られた記念誌・地域の記録などの史料的価値について、本市はどのような評価をされているか、この点からお伺いいたします。

 

■答弁:市長

郷土資料につきましては、地域の歴史を理解するとともに、現在の課題解決に役立てることができる価値ある資料と捉えております。
従来から玉川図書館におきまして、古文書や寄贈いただいた地域の記念誌などの資料を収集し、大切に保存してきております。

 

Q:そうした資料で地域の歴史を学ぶことは、まさに地域の理解を深めて、改めて、地域社会とのつながりを強めたり、過去の教訓なども学びながら、今後の地域社会に生かせる知恵を得ることも期待されるかと思います。
こうした金沢の地域の歴史や文化を深掘りできる環境を進化させるというところで、地誌をデジタルアーカイブして、電子図書館で公開することについて、市長の所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

地方の郷土史などの地誌、これをデジタルアーカイブ化する、そして電子図書館で公開するという場合には、著作権や肖像権などの詳細な確認に膨大な時間が必要になります。
また、セキュリティの確保、電子データの長期保存のための仕組みづくりなど、様々な課題があるというように捉えております。一方で、現在、国立国会図書館、一部導入を始めたと聞いておりますので、この動向を注視してまいりたいと考えています。

 

(黒口)
著作権の関係とか権利処理、いろいろな課題があるということは私も承知しておりますが、実現に向けた可能性の調査というところをぜひお願いしたいと思います。

史料的価値のある映像の収集について

Q:もう一点、映像のアーカイブについてお尋ねします。歴史や文化を後世に伝える記録としましては、写真や文章だけではなく、映像もあると思います。 昭和の時代からはですね、各家庭でも時の映像が残っているということは珍しくありません。中には、その時々の金沢の姿を映し出した映像記録が含まれていることも考えられます。
そうした史料的価値のある映像にも着目して、本市で所蔵する価値のある映像を収集、デジタル保存することも同様に検討を求めたいと思いますが、市長の所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

図書館については、図書館法によりまして、資料を収集し保存して閲覧に供するということが求められております。
先ほどと同様になりますけれども、著作権者、肖像権者などの利用許諾を得た資料以外は収集ができません。そのため、現在は著作権者に利用許諾を得ている映画やアニメ等のDVDのみを収集をしております。
一方で、郷土資料としての映像資料の価値については十分認識をしております。収集と保存につきまして、著作権や肖像権の取り扱いなどを含めて、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。

 

(黒口)
映像も同様に課題があるということですけれども、著作権に関しては例えば著作権の権利は70年が経過しますと、その著作権が消滅し、パブリックドメインになると言われております。計算しますと1955年、昭和30年以前の著作物というものはパブリックドメインになるということで、これは権利処理というところでも、一つ課題を超えられる可能性があるかと思います。地域から許諾いただくこともいろいろ大変かと思いますが、ぜひ今後も調査検討をお願いしたいと思います。

 

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2025年07月02日 16:43