金沢市議会議員 黒口 啓一郎

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【金沢市議会】一般質問④ 金沢は【城下町】で"古都"ではない|金沢市議会議員・黒口啓一郎

「古都金沢」と情報発信されていることについて

 

(黒口)
質問の4点目です。本市のまちのイメージについてお聞きいたします。
かねてより金沢は、まちの特色を「城下町金沢」と言ってきているわけですけれども、一方で、まちなかでもそうですし、インターネット上でもそうです、「古都」と示されることが年々増えてきていないでしょうか。
例えば、金沢駅のお土産品の売場に「古都金沢」と印刷されたお土産品を見かけます。大手の航空会社であったり、旅行会社の金沢を紹介するウェブサイトの記事でも、「古都ならではの情緒に浸る」とか、そういった城下町ではなく古都と表現されているところがあります。全国放送の金沢を紹介する旅番組などでも、時々テロップで「古都金沢」と出ていることがあります。最近では、地元のテレビ局が2年ぶりに新人の芸妓さんがデビューするというニュースで「古都金沢」というタイトルをつけておりました。これらは民間の事業者のことでありまして、全てがそうというわけではありませんけれども、特に情報発信力の高いメディアが「古都金沢」というふうに言ってしまうと、その影響というものは大きいです。
「城下町金沢」と混在してしまっている現状があるわけですけれども、市長はどう受け止めておられるでしょうか。

 

■答弁:市長

議員御指摘いただきました古都という言葉、歴史があり古いまち並みが今も残る都市として概念的に使われることもありますが、古都保存法という法律がございます。我が国往時の政治・文化の中心等として、歴史上重要な地位を有する京都市、奈良市、鎌倉市などと定められておりまして、そうした意味では本市は古都ではないと認識しています。

 

(黒口)
認識としては古都ではないというのは、これはもう議会の議論の中でもそうですし、本市から発信されるものというのは、常に城下町金沢というふうになってきているわけですが、この古都と混在してしまっている市民の方々、県内外の方々、国内外の方々が触れる情報の中で、城下町と古都というのが実際混在してしまっているということについて、どう受け止めておられるかをちょっとお聞きしたかったんですけれども、市長、これについてはいかがですか。

 

■答弁:市長

受け止めと言われると、様々な形で発信されているというメディアについては、正確な城下町として発信していただきたいところはありますけれども、発信していただくということ自体、ありがたいことだというふうに思っておりますので、そこについてとやかくこちらから訂正するということはありません。

 

(黒口)
ただ、私こうやってこだわるのは、やはり金沢の今までのまちの魅力を磨き上げてきた経緯というのは、城下町金沢を磨き上げてきたわけです。
そういったイメージをしっかり発信していくということにおきましては、シティープロモーションの観点から考えますと、金沢という都市のそのブランディングにおけるイメージの本当に根幹に当たるものなのではないでしょうか。
平成20年--2008年のことになりますけれども、亡くなられた山出保元市長は、加賀藩の武家文化を土台とした歴史都市の第1号認定に取り組む思いをこの議場で述べられておりまして、そのときに歴史遺産群、さらに伝統文化や歴史工芸の技術が一体になり、その形成をされている、ほかに類を見ない近世の城下町の歴史都市にふさわしいと強い思いを示されました。この山出元市長の思いに応えられるかのように、昨日、市長も「金沢は金沢だ」と、その山出元市長の言葉に触れておられましたけれども、やはりここに通じてくるものではないかと思います。
確かに先ほど市長おっしゃられたように、メディアがそうやって金沢の発信をしてくれるということはありがたいことだと思うんですけれども、観光交流がこれだけ盛んになりまして、国内外から初めて訪れた方や、テレビやネットで金沢の情報に触れる方々が、古都と書かれているものを先に見る可能性は十分ありますし、城下町金沢の都市イメージが、ちょっと違う表現に影響されてしまっていないかというふうに危惧をするわけなんですけれども、やはりこのタイミングにおいては、古都金沢ではなく、金沢は城下町の金沢ですと、そういうことが国内外に伝わる、本市らしい発信を考えて、速やかに打ち出すべきではないかと思いますが、市長の御所見をお伺いします。

 

■答弁:市長

古都という表現は、私個人での考えを申し上げると誤りだと思っております。
これはそういったイメージがつくのかもしれませんけれども、古くからある都市という意味においては、国府が置かれたのも比較的他の都市に比べると後のほうでありますし、そうした歴史的なことを考えると、古都と呼ばれるにはふさわしくないというふうには思っております。
本市は芸能、工芸、まち並み、食など紹介する際には、それらが藩制時代からの本市固有の歴史の中で育まれてきたという意図の中で、城下町という言葉を本市からの発信としては用いております。これからも本市の個性や魅力を磨き高め、城下町としての成り立ち、背景も含めて広く発信していきたいと思います。

 

(黒口)
その発信においては、やはり城下町金沢であるというところをぜひしっかりと打ち出していただきたいと思います。
金沢のまちの魅力を評価するいろんなランキングとか情報が盛んに出ております。10月にも建物賃貸事業の大手企業が毎年発表している自治体ブランドランキングというのがあって、金沢市は全国で1位でした。都市ブランドが高いということは、それだけより全国から関心が高まってきているということの裏打ちかと思います。そういったところでは、メディアがまたさらに金沢を取り上げていく機会というのは増えてこようかと思います。
その中で、本市としてはシティープロモーションをしっかりとここで腰を入れて取り組む時期に来ているのではないかと思うんですが、この点については、市長、いかがでしょうか。

 

■答弁:市長

北陸新幹線の金沢開業から10年、そして石川県内全線開業から1年という年であります。この間、金沢がこれまで培ってきた本物の魅力が認められて、そして観光客の方々にもたくさん金沢にお越しいただいているというふうに承知しております。金沢の観光的な面だけではなくて、本物についてより深く知っていただきたい、そして、文化の力、金沢市民の生活力についても知っていただきたいというように思っております。インバウンドの方々もたくさん金沢にいらしているこの機会をチャンスとして捉えて、そしてシティープロモーションにも生かしていきたいと考えております。

 

(黒口)
ぜひ金沢が今こそシティープロモーションにしっかり力を入れるべきだと思いますので、最後の答弁、本当に期待しております。よろしくお願いいたします。
以上で私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

 

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2026年01月12日 15:05