【金沢市議会】一般質問③ 青果棟移転への小売事業者の困惑|金沢市議会議員・黒口啓一郎
②小売事業者の受け止め、理解
Q:市としての影響と課題の認識
(黒口)
もう1点、この青果棟の移転のことに関して、本市の認識をお聞きしておきたいことがございます。それは、青果棟の移転によって不安な思いを持たれている方がいらっしゃいます。市場の主な関係者には、この移転に関して合意された卸・仲卸の事業者の方々のほかに、毎日買いに来られる小売業者さん、そして出荷に当たられる事業者さんがおられるわけです。
特に、その小売の事業者さんにとっては、青果と水産物が分かれることによる影響というのがないのでしょうか。不安の声が上がっておるんですけれども、本市の認識としてはどのようにお考えでしょうか。
■答弁:農林水産局長
青果棟の移転によりまして、青果、水産物両方の食材を仕入れる小売事業者にとっては、食材の仕入れに時間を要することになるなど、少なからず影響があることは承知しているところでございます。
小売事業者への説明、対応
(黒口)
私もまさにその不安の中で、朝の忙しい時間帯、開店に向けた準備の中で、今の西念の市場から湊のほうにとなると、やはり移動の距離が遠くなってしまう方々が多いというのが、これは物理的なところでございます。そういったところもどういうふうに変わっていくのかが、移転方針が決まってからお話が出ると小売事業者の方々は聞いておりますので、そういう面で分からないことも非常に多いようにお見受けしました。そういったところでは、どんな不安を抱き、何に困っているのかは、本市としてしっかり聞き取りをする、そういう思いを十分に把握すべきだと思うんですけれども、そういった把握というのは今までされたのでしょうか。
■答弁:農林水産局長
今年の7月末以降、小売事業者で構成をいたします組合の理事会や総会等におきまして、これまでの経緯や再整備の方向性について説明させていただきました。
その際、小売事業者の皆様方から、市場までの距離が遠くなることや、食材の仕入れに時間を要することになるなどの御意見を伺ったところでございます。
(黒口)
そうした不安の要素の中に、移転することによってプラスの要素とかも見えてくれば、まだいろいろと納得に向けた考えを巡らせることもあるかと思うんですけれども、やはりマイナス要因に感じられることが言葉として出てくるという中では、何か施策が必要になるのではないかと思います。
折しも、加賀料理が国の無形文化財に登録される見通しとなって、金沢の食文化の評価が高まってきているという中で、その価値を持続的に保っていく中では、市場の役割、責務というのは本当に大きいと思います。その中で、市場機能、そしてそこに関わる方々というところの中では、その一翼として、食材の流通を担う小売事業者の方々にとっては、非常に市場の移転というのは大きな変化となります。
そういったところでは、必要ならば施策を打ち出すというところも必要かと思うんですけれども、丁寧に声を聞き、その施策を打ち出すというところを、2月末が基本設計を示す時期と聞いておりますけれども、ここまでにそういったところをぜひお願いしたいと思うんですけれども、市長、いかがでしょうか。
■答弁:市長
市場運営におきまして、物品の扱うものの流通、販売という中では、卸・仲卸事業者に加えまして、小売事業者も重要な役割を担っていただいていることは十分認識しております。青果棟の移転によって、小売事業者の仕事に変化が生じることになることは承知しております。
今後、基本設計の作業を進めていく中で、小売事業者が再整備により受けるメリット、あるいは市として出来得る施策等について、真摯かつ丁寧に説明を行っていくことで理解が得られるように努めていきたいと存じます。
(黒口)
2月末となりますと、もう2か月半というところになります。毎日その市場に足を運んで日々の食材の確保、流通のために汗をかかれる方々の何が必要なのかを考えるには、2か月半で果たして間に合うのかどうかというのは、私も時間もまだ足りないのかなという印象もありますけれども、ぜひそこをやっていただきたいと思います。青果関係に関わる事業の方、近江町市場をはじめまちなかの市内各所にそういった青果店を営まれている方もたくさんいらっしゃいます。そういった方々の中には、本当に御高齢の御夫婦で営まれている方もいらっしゃいますし、そして、家族で経営されている方もいらっしゃいます。そうした小規模な方々の今後の事業が続けていけるのかどうかという不安をぜひ解消していただけるような本市の前向きな姿勢というものをお願いしたいと思います。



