【金沢市議会】一般質問② 災害時の初動対応|金沢市議会議員・黒口啓一郎
1:災害時の初動対応について
Q:この大雨災害における情報発信の展開状況について
減災の観点からは、やはり市民が災害時に知りたい情報を本市からいち早く知らせることはとても重要です。その点で、改定された地域防災計画では、情報発信の在り方が見直され、新たなシステムも導入されるとのことでしたが、この水害においては、どのように情報発信が展開されたのかお聞きします。
■答弁:市長
8月7日の大雨に伴う気象情報や避難指示、避難所開設などの市民への情報提供については、同報防災無線やLアラートによるテレビ、ラジオを通じた配信に加えまして、市公式LINE、本市ホームページ、金沢ぼうさいドットコム、水害ハザードマップアプリ「にげまっし」などによって、可能な限り速やかに発信いたしました。また、先般開設した市長公式SNSにおきましても、私のほうから市民の方々に対して、冷静な行動を呼びかける動画メッセージを配信したところであります。御指摘いただいた、それぞれの媒体に個別に入力する必要がある災害情報を一斉に配信するシステム、こちらについては、年内には導入したいと考えております。これまで以上に迅速な情報発信に努めてまいりたいと存じます。
災害対策本部会議のライブ配信について
(黒口)
速やかな情報発信、本市で全力を挙げて努められていることを今、市長の答弁の中から感じるわけなのですけれども、その情報発信に、市民に速やかに情報伝達をするという点では、私は災害対策本部会議のライブ配信を加えられないかと考えております。その必要性というのは、やはり災害時の初動において、被災の状況、そして避難指示が発令されたかどうか、避難所の開設、そういったことが、市の対応というものをなるべく早く伝えるという意味では利点がありますし、市民の方が仮にそれを見逃したとしても、後から見られるようにすることもできます。ユーチューブのライブ配信、市もチャンネルを持っているわけですけれども、そのライブ配信であれば、他のSNSと組み合わせた発信というのは相性がよいとも言われております。本市は既に、市長の定例記者会見でライブ配信をされていて、ノウハウも有しております。早期の具体化を願うものですが、所見を伺います。
■答弁:危機管理監
災害対策本部では、個別具体の対策を検討する中で、未確定な情報が報告される場合もあります。こうしたことから、視聴者の受け止め方によっては、かえって混乱を生じさせるおそれがあるといった課題がありますことから、ライブ配信を行う予定はございません。以上でございます。
(黒口)
課題については承知いたしました。ただ、やはり公開に適さない情報が会議で取り上げられる場合においては、そこの音声を消音するとか、いろいろ打てる手だてはあろうかと思います。そして、機材とかも、決してそんな大きな予算がかかるものではありませんので、ぜひ具体的な導入の検討をお願いしたいと思います。
(黒口)
そして、もう1点、いち早く市民が必要とする情報を発信する点では、水害ハザードマップアプリの「にげまっし」について、市民の方から、持っている機能で、着信音の機能が使いづらいという改修を望む声がありました。その方のお話を聞くに、必要としているのは、身の危険が及ぶような重要な情報が出たときにアラートが鳴ってほしいのですけれども、気象の警報や注意報に関する情報にアラートが鳴って、注意報の解除でも鳴るので、さすがに鳴らす設定をやめてしまったというふうに言われておりました。
8月7日の線状降水帯による激しい雨が降っていることを知らせる「顕著な大雨に関する情報」を気象台が発表したのが午前4時47分でした。この時間、やはりさすがに就寝中の方が多い時間帯ではないかと思われます。ですが、やはりこの情報こそ、すぐにこのアプリで発表が出たということを、着信音を持って知らせてほしいと思うところです。そんな改良を、河川水防課と危機管理課をはじめ、関係する部署で取り組んでいただけないでしょうか。市民の適時適切な避難行動に役立つ情報が届くアプリにしていくための意気込みをお聞かせください。
■答弁:土木局長
ハザードマップアプリの運用及び改善についてお答えいたします。昨年6月に公開した水害ハザードマップアプリにげまっしについて、大きなアラートに対する御意見は承知しておりまして、音色の変更やアラートが鳴る気象情報の見直しなど、アプリ開発業者と現在検討しているところであります。スマートフォンは、ほとんどの市民の方が常に肌身離さず所持しており、情報提供には最適な手段でありますことから、今後も市民の適切な避難行動につながるようなアプリの機能強化について、危機管理課や関係部署と連携しながら研究してまいりたいと考えております。
(黒口)
ぜひ市民の方に必要とされるようなアプリに改修されることを願っております。
避難所で空調のある部屋の積極的使用と避難所運営マニュアルへの反映
(黒口)
この大雨災害では、避難指示が22の校下・地区で出されまして、避難者の方々、私も地元の小学校の避難所に向かったのですけれども、そこでも、エアコンのある部屋への案内というのを学校側のほうで積極的にされておりました。暑さ・寒さの厳しい時期の配慮としては、今後もこの意識が広がってほしいと考えております。議会でもこれまで、体育館の空調の早期整備を望む議論がありましたけれども、国の動きや財源などの課題とか踏まえていくと、まだやはり時間が必要なのかなと感じます。災害が頻発する中ですので、こうした被災者に配慮した弾力的な運営をすることを避難所運営マニュアルに加えるべきと考えますが、本市の所見をお聞きいたします。
■答弁:市長
昨年1月の能登半島地震の際は非常に寒い中での避難、そして今回、大雨災害では暑い中での避難ということで、各学校において、1月のときの反省も踏まえて、今回、一般教室等への誘導がなされたものと承知しております。一方で、国のほうからは、また避難所として教室を利用することについては、災害対策上やむを得ない場合に限り適宜開放する一方で、学校教育活動の再開に備えて一定数確保することが必要であるということも示されております。引き続き災害の状況に応じて、施設管理者等と協議の上、適切な避難所運営に努めたいと考えています。なお、現在、教育委員会におきまして、学校の体育館の空調設備について、PFI手法を含めた効率的な整備手法等を調査しております。整備スケジュールを含めて、年度内に方向性を示すとのことでありますので、引き続き連携しながら、できるだけ早期の整備に努めてまいりたいと存じます。
(黒口)
避難所運営マニュアルを見ますと、改定された内容には、地域、学校、そして市が連携していく避難所運営委員会を立ち上げるというような記載もございました。やはり地域と学校、そして市が連携して、より避難者のための避難所運営になるようなところの中では、ここは重要な要素かと思いますので、またぜひ盛り込むことの検討をお願いしたいと思います。



