【金沢市議会】一般質問③ 災害時の帰宅困難者対策について|金沢市議会議員・黒口啓一郎
3:災害時の帰宅困難者対策について
観光客帰宅困難者の対策における想定は
(黒口)
災害時の観光客の帰宅困難者対策についてお伺いいたします。
東日本大震災の際に、首都圏で交通機関がストップしたことによって生じた多くの帰宅困難者が、各地域のターミナルとなる駅に滞留したことが教訓となって対策が取られるようになりました。
観光地を有する都市では、通勤通学の地元の方だけでなく、観光客の帰宅困難者も生じてまいります。
本市では、やはり金沢駅がそれに該当するかと思います。
今までも、帰宅困難者の対策を取られてきたわけですけれども、今後、県外から日帰りや宿泊で訪れた方が、地震など大規模災害の発生で、新幹線がストップして帰れないといった状況が生じた場合ですけれども、どういった対策を取るということが望ましいかという点で、まずは本市においての現状の帰宅困難者対策についてお伺いいたします。
■答弁:危機管理監
本市では、帰宅困難者対策として、宿泊施設等を有する事業者が加盟いたします協同組合など3団体と、災害時における避難所等の協力に関する協定を締結し、帰宅困難者等に対し所有します施設の一部を避難所として提供していただくこととしているほか、金沢駅内の倉庫に1,500人分の備蓄品を備えております。 また、災害が発生した際には、協力協定締結団体をはじめ、金沢駅周辺施設、鉄道事業者、貸切りバス事業者等と連携し、帰宅困難者の安全を確保することといたしております。
金沢駅での帰宅困難者対策について
(黒口)
今お話にあった中で、主に備蓄についてお聞きしたいと思います。
金沢駅で1,500人分備えてあるということですけれども、これは何を1,500人分備えているということになるのでしょうか。
また、この1,500人分というのが、何らかの試算に基づいていて、対策に見合った備蓄量となっているのか、お伺いいたします。
■答弁:危機管理監
金沢駅内の倉庫には、1,500人分の保存食、保存水、毛布を備蓄し、保存期限に応じて更新いたしております。
なお、備蓄量の根拠となる帰宅困難者数は、本市の地域防災計画における短期避難者想定数を参考にしまして、平成19年度に実施されましたパーソントリップ調査の結果に基づく帰宅困難者率から、金沢駅における人数を算定したものでございます。
備蓄品の追加について
(黒口)
その1,500人分の備えというところで、簡易トイレというのは含まれていないのでしょうか。
非常食、飲料水、毛布とともに、トイレの対策というのは、備蓄の中では今必須、重視されているかと思います。
今年度の重点施策の中で、避難所用とか備蓄倉庫にトイレの処理袋セットを計画的に配備すると打ち出されておりますけれども、金沢駅での帰宅困難者の備蓄にもこれを加えていくべきではないでしょうか。見解をお伺いいたします。
■答弁:危機管理監
仰せのとおり、災害時におけるトイレの確保は、衛生上の観点からも重要であり、今年度から5か年計画で避難所に配備することとしたものでございます。 一方、石川県において、今年度から2か年をかけて実施されます地震被害想定見直しの結果が令和7年度に示されますことから、この結果に基づき、本市の地震被害想定及び防災備蓄計画を見直すことといたしております。 この見直しに併せまして、御指摘の帰宅困難者用のトイレ処理袋セットにつきましても、必要な備蓄量の確保に努めてまいります。
帰宅困難者対策の今後の取組について
(黒口)
今、2年後に地域防災計画の見直しが行われるということがございましたけれども、私としてはできるだけ早く見直しが進んでいってほしいなと思っています。
なぜなら、新型コロナウイルス感染症、今5類相当となりまして、金沢地域の観光入り込み客数も年間864万人だった昨年と比べまして、今年の直近までの兼六園の有料入場者数とか旧盆の時期のJRの利用者数とか、いろいろ見ていきましても金沢を訪れる人の数というのは昨年を上回りそうなペースにあります。
また、コロナ前から市内の宿泊施設の客室数が増え続けていて、今年は1万4,000室を超えるということが見込まれております。
そういったことになってきますと、今後大型連休の観光シーズン、それから大規模な学会があるとき、そういったときに金沢に滞在する県外から訪れた方の1日当たりの人数というのが、さらに増えることが予測されるのではないかと思います。
新幹線の金沢-敦賀間の来年3月16日の開業を控えて、9月の補正予算案の提案理由説明の中でも、誘客強化に取り組む方針が示されております。
入り込み客数が再び1,000万人を超えて、観光産業面の活性化に期待するところではあるんですけれども、状況を踏まえた帰宅困難者の対策も進化すべきではないかと考えております。
そういったところで、今後の帰宅困難者の想定をできるだけ早く持って、市としての帰宅困難者対策の計画をさらに充実改善していくというところでは、金沢駅の備蓄量の見直しとか、そういったところも取り組む必要があるのではないかと思うんですけれども、市としての見解をお伺いいたします。
■答弁:危機管理監
先ほど申し上げました地震被害想定の見直しに合わせまして、帰宅困難者の新たな想定を設定いたしまして、本市の実情に応じた対策計画をまとめ、必要な備蓄品についても見直しを行うことといたしております。 なお万一、それまでの間に大規模な災害等が発生した場合には、宿泊事業者などの協力協定締結団体をはじめとしまして、関係機関とも連携協力し、迅速かつ適切に対応してまいります。
(黒口)
非常に災害が頻発しておる時代でありますので、そういった取組がさらに少しでも早く進んでいくことを願って、次の質問に移らせていただきます。



